このページではビットコインキャッシュ決済の導入方法や注意点をご紹介します。
目次
ビットコインキャッシュ決済に必要なもの
導入に必要な物
- タブレット(Fireタブレット不可)/またはPC(スマホでも何とかなる)
- BCHウォレットのアカウント(Bitcoin.comウォレットかblockchainウォレット)
- ネット環境
- ハードウェアウォレット(あれば安心)
必要端末について
タブレットがあれば良い
できればタブレットを用意しておくと良いです。iPad、Andoroidは問いません。(アマゾンFireタブレットはNGです)
店舗でお客さんに入金用アドレスをQRコードで提示したり、レジで着金を確認する場合、見やすさを考えるとタブレットサイズが良いと思います。
後で詳しく書きますが、入金用アドレスは予め紙に印刷しておくとベターです。
スマートフォンだけで可能か?
スマートフォンだけでも決済は導入できます。
お客さんを目の前にして着金の確認を手持ちのスマートフォンで行うことになりますが、この動作がお客さんに不快に見られなさそうな事業形態店舗であるかは考えると良いでしょう。
PCは必要か?
PCがあれば、帳簿付けの時に作業が楽になりますので、準備することをお勧めします。
また、PC1つあるだけで、ビットコインキャッシュ以外の仮想通貨決済も簡単に導入することができます。
そして支払ってもらった仮想通貨をすぐに日本円に換えないのであれば、営業終了後はハードウェアウォレットに移動させた方が安全です。この利用にもPCが必要になります。
ウォレットの機能を使うだけであれば、ハイスペックのPCは必要ありません。
Windowsであれば、Corei3・SSD128GB・メモリ4GB程度のスペックでも特に問題はありません。
ビットコインキャッシュ用ウォレットの準備と初期設定
それでは具体的な導入方法に移ります。
最初にビットコインキャッシュ用のウォレットを準備します。
ここでは2種類をご提案しますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらが良いかを考えて選んでください。
ウォレット名 | メリット | デメリット |
Bitcoin.com | 非ログインタイプのウォレットゆえ、ハッキングされる可能性は低い | BTCとBCH決済のみ ETH(Ethereum)決済対応不可(別のウォレット導入必要がある) |
BlockchainWallet | 1つのウォレットでBTC、BCH、ETH決済導入可能 | ログインタイプのウォレットゆえ、ID・パスワードが外に漏れればハッキングされる可能性有 |
どちらのウォレットも決済はスピーディで、無料で使えます。
決済手数料は1円未満~10円未満で、基本的には送金者が支払うことになります。店舗側が手数料を負担することはありません。
ウォレットの見やすさや使い勝手は個人差があるので、両方インストールして試しに使ってみれば良いと思います。
各ウォレットの初期設定と主な使い方は、別ページで解説しています。
お客さんにビットコインキャッシュで代金を支払ってもらう手順
それではウォレットの初期設定が済んだら、お客さんに代金を支払ってもらう手順をシミュレーションしてみましょう。
まず最初に、代金請求~お客さんの支払い~入金確認までの流れを確認しておきます。
- 請求金額分のビットコインキャッシュ数をお客さんに伝える
- お客さんに支払先アドレス(QRコード)を見せる
- お客さんがスマホのウォレットを起動し、QRコードを読み取って支払先アドレスを取得する
- お客さんがビットコインキャッシュを送金する
- お店のウォレットで着金表示を確認して、お会計終了
【1】請求金額分のビットコインキャッシュ数をお客さんに伝える
請求金額分のビットコインキャッシュ数をお客さんに伝える方法は2通りあります。
1:予め「オレンジジュース・・0.001BCH」など決めておいて、お会計時に手計算で合計額を出す方法
2:支払い時のBCH相場から請求BCH数を提示する方法
1:予めメニューごとにBCH価格を決めておく場合
「1」の場合は、お会計時にレジの人が伝票で「0.01BCH+0.0001BCH・・・」など電卓で計算する必要があり、手間です。相場の変動でお店が損をする可能性もあります。また、BCH価格が大きく変動する度に、メニュー表のBCH価格を変更する手間が発生します。
そのかわり、お客さんは相場の変動を気にすることなくサービスを受けられる特徴があります。
2:支払い時のBCH相場から請求BCH数を提示する方法
「2」の場合は、会計時のBCHレートで請求額が決まります。
例えば、お会計が全部で5000円だったとします。その時1BCH=30万円でした。お客さんへの請求BCH数は約0.01667BCH、という感じです。
この場合問題になるのは、来店中の暴落・一時高騰です。
入店時には1BCH30万円だったのに、会計時には暴落して1BCH20万円になってしまい、お客さんは想定していたよりも多くBCHを支払う必要があります。
反対に、入店時には1BCH30万円、会計時にだけ高騰して1BCH50万円になり、お客さんは想定していたよりも少ないBCH支払いで済みました。ですが、営業終了時に相場を見ると1BCH30万円に下がっていた・・という事が、仮想通貨の世界では起こり得ます。
支払う側であるお客さんは、相場の上下が激しい事は承知のうえで利用していると思われるため、会計時のレートから請求BCH数を提示することについては問題無いと思われます。あとは、お店側が相場の動きが激しいリスクを背負えるかどうかでしょう。
どっちを選ぶかはお店側で自由に決めてください。
私が店舗経営者であれば、「2」のやり方で導入すると思います。「1」のやり方ではメニューごとにBCH価格を変更する手間が大変ですしね。
どの取引所のレートを採用するか
また、BCHレートはどの取引所の価格を採用しているか、お店に事前に提示・案内していた方が良いと思います。
例えば、GMOコインとZaif(ザイフ)では1万円以上開きがあることもありますし、海外取引所と比較すればさらに1万円の差が出ている時もあります。
Bitcoin.comウォレットやBlockchainWalletは独自のレートを採用していて、これも日本の仮想通貨取引所と1万円以上の差が出ていることもあります。
私が楽だと思うのは、利用ウォレット会社のレートを適用することです。精算時にわざわざ日本の取引所のレートに変換して・・・という手間が無くなります。
Bitcoin.comウォレットを使った方が楽
私がお勧めしたいのはBitcoin.comウォレットを使うことです。
会計時に日本円建てでウォレットに数値を入力すれば、その時のレートで請求BCHが自動換算されます。
さらに、請求金額を指定してQRコードを提示することができます。
お客さんはこのQRコードを読み取るだけで、支払先のアドレスと支払いBCH数を自動で取得することができるので、とても会計がスムーズになると思われます。
【2、5】Bitcoin.comウォレットを使って請求~着金確認まで
請求~着金確認は別ページで解説しています。
【3、4】Bitcoin.comウォレットを使ってBCHで支払いをする方法
支払い方法は別ページで解説しています。
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