@マナです。投資・投機は自己責任で。

全売り報告後は暴落おじさんと化しているが、これはたまたま今実際に暴落のスタート地点だと思うからだ。

また、市場参加者には未だに楽観視している人が多いようで、少し冷静になってもらいたいという思いから僕の経験則を書いているだけで、悪意はない。初心者の方には誰かのポジショントークに操られて大損してほしくない思いもある。

 

さて、今日は心理学のお話をしよう。

悲しみを克服するには五段階のステージを経る必要があることを知っているだろうか。

暗号通貨悲しみの5段階

  1. Denial(否認)
  2. Anger(怒り)
  3. Bargaining(取引)
  4. Depression(抑うつ)
  5. Acceptance(受容)

これは、ドイツの精神科医エリザベス・キューブラー・ロスが、200人以上の末期患者を診た経験から提唱した五段階である。

僕から見て、今の暗号通貨市場を悲しみの五段階で見るなら、一段階目(否認)~二段階目(怒り)だと思っている。

僕が体験した2018年仮想通貨バブル破綻も踏まえて解説する。

第一段階:Denial(否認)


1年ほど好調だった相場が下がり始めて、まだ現実を受け入れられない状態。

「ビットコインはどうせまた戻すよ。HODL!」
「下がった!買い時だろ?」
「ビビったら負け!」
「買い増し!」

市場はまだ楽観視している人が多く、コロナバブルが終息し相場が下がっている現実を受け入れられていない人が多いと思う。

相場全体が下がったということは、この市場から足を洗って多くのキャッシュを得た人が多いという現実を受け入れるべきなのに、それをまだ否認している人も多いと感じる。

米国株式市場を見ても、マイニング企業銘柄は大分前から大幅下落続き、コインベースの株価も酷い下落を見せている。暗号通貨関連マーケットから手を引いている証拠。

僕も2018年、NEM(XEM)が220円から150円くらいまで下がった時、「まだまだこれからだ」と思っていた。
でもその後、厳しい現実を突きつけられるわけだが。

第二段階:Anger(怒り)


相場の戻りが鈍く、ずるずると下がっていくステージ。

「どうして自分が持っている銘柄が騰がらないんだ!」
「僕はちょっと前まで〇〇くらいの資産に達していたんだ!」

怒りが込み上げてくる。

今で言えば、イーロンマスクや大手ニュースサイトの報道の仕方に対してへの怒り。自分がホールドしている銘柄が買われない事への怒り。

たぶん、今がこのステージの入り口。

2018年で言えば、NEM(XEM)が大量に盗まれて「コインチェック、何しでかしてくれんのじゃぁーー!」と思った時。

第三段階:Bargaining(取引)

耳慣れない英単語だと思う。ここで言う取引とは、「神との取引」を意味しているもので、相場で例えるなら「神様、どうか、どうか僕の資産を戻してください」とチャートに向かって祈り始めるステージ。

この先、暗号通貨マーケットが下がり続ければ、怒りから祈りへ。また、ちょっと相場を戻す時に「がんばれビットコ!」など無意味なチアリーディングをするなど、何かにすがる。

2018年、僕はこのステージでは「頼むからもう少しでいい、相場、戻してくれ」と心の中で願っていた。

第四段階:Depression(抑うつ)

このステージになると、ほとんどの銘柄が最高値から半分以下。ものによっては既に70%~90%以上下落。

まだ許してくれないのか・・と思うほどの売りが続く。
特にアルトコインを抱えているほど抑うつ状態が強い。

「あぁ、もう暗号通貨市場は終わったんだ」
「何をやってもダメなんだろう」
「もう相場を戻す可能性は無いんだろうな・・」
「もっと早く売っていれば良かったなぁ・・」
「あの時売ってればあんなにお金があったはずなのに・・」

2018年の夏~秋にかけて僕がよく思ってたことだ。

確か6月くらい、NEM(XEM)が22円くらいの時にようやく手放した。
手放した理由?悲観する毎日で、何のために生きてるのか分からなくなってきたからだ。

最高1XEM=220円くらいまでになってたのに、僕が手放したのは相場が10分の1になってからだった。

大相場中、一気に手放すことは意外と難しい。「もしかしたらまた騰がるかも?」という心理が売り決断を邪魔するから。

でもこれが大きな過ちへ導く。特に今回のような大相場で、実態が不明瞭な投機市場の場合は、利を確保するために慈悲なく一気に売り払うべきだった。

こういう経験から、僕はちょっと前に暗号通貨は全売りした。実をいうと、「半分にしようか」と悩んだが、週足から見て明らかなバブルだと判断したため、全売りを決意した。

第五段階:Acceptance(受容)

夢から覚め、ようやく現実を受け入れるステージ。悲しみは抱えつつも、「これからに活かそう」と思い始める。

この時の相場はBTC、ETH以外、壊滅的な状態になっていると思う。でも正常な状態だと思う。投機市場だから。

2018年当時、「次は絶対に失敗したくない」と思い、歴史・古典・チャートなどの勉強に没頭した。

おかげで今回は相場が下落する前に満足できる利益を確保できた。

マーケットに参加した場合、売った後にまた相場が騰がろうが下がろうが、自分なりに満足できる利益を確保できればそれで良いのである。それが勝利である、と僕は思う。

キャッシュ、大事でしょ?

僕らが生活をするにはキャッシュが必要である。暗号通貨はまだその段階にはいない。
自分の身の回りの物を見渡すといい。ほぼすべてキャッシュと交換したものでは?
暗号通貨の資産も円建て、ドル建てで見ているのでは?

僕は長期的にはBTCとETHはまた騰がると思っているけれど、ここ1年は騰がり過ぎた。世界は元に戻ろうとしている。暗号通貨の相場も、全部ではないがコロナ禍前に戻っていくと思う。

そしてまた何らかの条件が重なれば、少し形を変えてバブルが起こると思う。その時、マーケットで利を得るためにはキャッシュが必要だ。

以上、まだ暗号通貨マーケットに残っている人にとって、何かの参考になれば幸い。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。