@マナです。
本日はリップル、XRPについて。

ripple.comのサイトが大幅変更されてシンプルになっていた。同時に、XRPを利用するシステムのxRapidが、On demand liquidity(ODL)に名称変更されたそうだ。

リップル社の中の人がツイートしていました。

つまり、今までリップルネットワークのxCurrentと、XRPを使うxRapidが別々だったのが、リップルネットに統合されて、ユーザーはどっちを使って送金できるかを選択できるようになったわけだ。

このニュースを受けて、リップル信者は盛り上がっている様子だ。中には意味不明のこじ付けで、”いつもの”創造サクセスストーリーを乱発する者もいた。

信者らがSNSでこぞってシェアする。まるで、これが素晴らしいニュースであるかのように。いつもの展開である。

巧妙なマーケティングで攻めるリップル社

さて、ここからは本件に関する私個人の雑感だ。

2018年1月のバブル絶頂を境に、XRPの相場はひたすら下落相場となっている。

リップルXRPのチャート

元々は市場参加者の勘違い&リップル社が勘違いさせる&買い煽りマーケティングを行った事によるバブル相場だったわけで、下がり続けて当然と言えば当然なわけだ。

「あぁ、私が思っていた事、私が認識していたストーリーは、本当は違っていた」と気付いた人から順に市場から抜けていくのはXRPに限ったことでない。下落相場を描き続けているプロジェクト暗号通貨は全てそうだ。日本市場でその最たるものはNEM(XEM)だろう。

で、だ。今回xRapidをリップルネットに統合したことは、非常に巧妙であると言える。

何故か。
まず2017年の上げ相場時は、「銀行がリップルネットに参加」というニュースが流れれば相場が上昇していた。だが蓋を開けてみれば、xCurrentというXRPを使わないシステムへの参加だった。ここを理解せずに勘違いした市場参加者が多かった。

2018年以降は、xCurrentとXRPを利用するxRapidが別のシステムだという認識が広まった。この事で、「〇〇がリップルネットに参加」というニュースが流れても相場はまったく反応しなくなった。

そして2019年10月、xRapidがリップルネットにODLとして統合された。リップルネットに参加するユーザーは、XRPを利用した国際送金が選択して利用できるようになると言う。

ということは、だ。「大手〇〇がリップルネットに参加した」というニュースが出れば、市場参加者は「XRPを利用することになるかもしれないのだ!」と思うようになる。だがこれはあくまで”かもしれない”だ。

選択するのはリップルネットのユーザーである。そしてXRPを購入するだろう市場参加者は、「XRPがさらに使われるようにかもしれない」という思惑が大きくなり、買いの動機が大きくなる可能性が増すわけだ。

リップル社は「利便性を追求した結果、システムを統合した」と言えば良いだけであり、XRP相場が上昇しようが下落しようが、リップル社は何の責任を負う事も無い。自分の意思で判断して買うのは市場参加者なのだから。

XRP利用促進のカギは国の規制である

ただね、前から書いているように、一番のカギは各国の規制である。

リップル社の中の人のツイートをもう1度貼り付けておく。

↑お分かりだろうか?確かに、統合したことでシームレスに行うことはできるだろう。だが各国の規制が整わない限り、XRPを用いた国際送金は実現しにくいのである。(特に銀行の場合は)

まぁ、facebookのリブラを政府がぶっ潰すかわりに、「法定通貨の利権を維持するために、XRPを使うように世界中で規制を整えようか」なんていう展開が1%くらいあるかもしれないがな。それも面白いストーリーではある。

初心者は今後ご注意を

特に仮想通貨市場に参加した初心者に注意して欲しいのは、リップル社やXRP推しの人のポジショントークに乗らないことだ。彼らはデメリットはほとんど語ることは無い。

自分に都合の良いニュースだけ取り上げて、それがあたかも素晴らしい事のように語るスキルは一流である。困ったことに、リップル社やXRPの好材料はSNSで多くシェアされることも多いので、初心者は凄いことのように勘違いしてしまう。

今回リップルネットにODLが統合されたことで、XRPホルダーらはより一層ポジショントークを強める可能性が高い。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。