@マナです。
ここ最近はビットコインの欠陥はなんだろう?と考えるようになったので、私の現在の考えをまとめておくことにする。
目次(各見出しにジャンプできます)
ビットコインの欠陥
- 電気代がかかりすぎて環境に悪い
- デフレ対策が不可能である
- 大金が盗まれやすい
- 管理が面倒
- 価値の乱高下
- 番外編:実需
電気代がかかりすぎて環境に悪い
まず一つ目。ビットコインネットワーク維持のための電気代がかかりすぎること。
2019年時点では世界の電気の0.25%がビットコインマイニングで消費されているらしい。(ソース;https://www.cbeci.org/)
マイニングコストを下げる為に電気代の安いアイスランドなどが事業地として用いられているが、消費量が深刻で政府にも目を付けられ始めている。
じゃぁ電気代がかからない仮想通貨が良いのか?と考えれば必ずしもそうとは言えない。「電気代が価値源泉の一部」という見方もあるためだ。
ゴールド(金地金)との比較
市場でよく比較されるのはゴールド(金地金)であるが、ゴールドは採掘が難しく有限だから価値がある。
ちなみに地銀の場合、実は金より銀の価値が高かった時代があるのだが、銀は精錬・採掘技術の進歩でインフレを起こした事で金の価値が高くなった経緯を持つ。つまり、やはり希少性と精錬・採掘の難易度によって価値が決まる面も持っている。
だから、ビットコインがビットコインであるためには、大量の電気代消費が欠かせないのかしれない。だが、そこまでしてこの世界にビットコインが必要なのか?と考えれば疑問は浮かぶ。ビットコインが無くても世界は維持できると思うから。
デフレ対策が不可能である
2つ目。デフレ対策が不可能。これがビットコインの一番の欠点だと思うため、今後も永遠に通貨の主流にはなり得ないと考える。
ビットコインは採掘量が有限であることで希少性を持っている。だが、希少性があるため、「黙って保有しておきたい」と思う人が増える。そうなると、市場にお金が流通しないためデフレが起こる。まるで日本。
デフレ対策としては、政府が金利を緩和したりお金を発行したりして、市場でお金が回るようにする必要があるが、ビットコインではこういう対策が不可能である。
だから金属貨幣システムを真似た電子版マネーは、世界では価値交換の主流になることはない。
ビットコインではデフレは救えない。デフレを救えるのは、中央集権型で無限発行でき、流通量が調整が可能な通貨、つまり法定通貨である。
ゆえに、今後も世界の通貨の主流は法定通貨である。
大金が盗まれやすい
3つ目。大金が盗まれやすい。
10円分のビットコインであれ、100億円分のビットコインであれ、重量、送金方法、送金に掛かる時間に差は一切ない。
これがメリットにもなるが、デメリットにもなる。ハッカーがネットワークを通じて大金を盗めるチャンスが生じるからだ。盗まれたら取り返すことはほぼ不可能である。現に毎年、毎日のようにビットコイン盗難被害は相次いでいる。
管理が面倒
4つ目の欠陥。管理が面倒。
取引所にビットコインを保管して盗まれたとしても補償されない。じゃぁ自宅でハードウェアウォレット保管すると、今度はパスフレーズの管理に悩む。これが消えれば永遠にビットコインは失われてしまう。
じゃぁペーパーウォレットは?これも紛失したり燃えてしまえば、永遠に取り出せなくなってしまう。
近年はカストデイサービスを行う機関が増えてきているが、利用出来るのは大口保有者であり一般的なものにはなっていない。ビットコイン利用者の大多数にとって、管理が面倒である点は未だ解決されていない。
価値の乱高下
5つ目の欠陥は価値の乱高下。これは一般的に言われていることでここに取り上げたが、私は欠陥とは思っていない。
世界を見渡せば、法定通貨であれ価値が乱高下しているものがあるからだ。日本円だって1ドル80円時代、360円時代があった。金地金であれ1000円台~6000円をウロウロしている。
だから価値の乱高下は欠陥ではない。通貨システムの体を成しているものにとっては価値の乱高下は避けて通れない宿命である。
番外編:実需
最後に実需。ビットコインの実需は主にトレードである。つまり、ほとんどがギャンブルのようなもののための実需である。これを健全な実需と言えるかどうかが疑問なので、番外編としておいた。
金地金の場合はどうだろう?実は採掘量の60%が製品加工のための需要である。だから短期間で価値が乱高下しないとも考えられるが、ビットコインの場合はこういった実需が無い。
短時間で大量に、気軽に売買できる性質だし、ほとんどがトレード実需だから価値の乱高下が激しい。もっとまともな実需が増えれば良いのだが、永遠にそうなることは無いかもしれない。
さいごに
ビットコインの欠陥はまだまだ沢山あると思うが、主要なものだけ取り上げた。
相場が上昇する度に、なぜこんな欠陥だからけのシステム通貨がこれほどの価値を持つのか?と考えている。勿論メリットもあるが、現状としてはバフェットが言う「巨大なギャンブル装置」という言葉がぴったりだと思っている。
今日は以上だ。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。