@マナです。

私は以前から「仮想通貨(暗号資産)とゲームは相性が良いので、この市場で一番先に盛り上がるのはゲーム業界だと思う」と言っているが、アメリカではその環境が既に整いつつあるようだ。

その理由は、コインテレグラフの記事「米規制当局「ゲーム用トークンは証券にあたらず」、米仮想通貨ゲーム企業に登録なしでの発行を許可」である。

米証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨ゲーム会社ポケット・オブ・クォーターズ(PoQ社)に対し、ゲーム用トークンは証券に該当しないとの判断を下し、SECに登録することなしに同トークンを発行できるとした。SECが7月25日に発表した。

SECでフィンテック関連を扱うフィンハブの首席法律顧問、ジョナサン・イングラム氏は以下のように述べている。

「提示された事実に基づき、当部門はSECに対し、法の強制を推奨しない。PoQ社のトークン『クォーターズ』は証券ではないとするならば、PoQ社は、証券取引法第5条に基づく登録することなくクォーターズを提供および販売し、クォーターズを証券取引法第12条(g)に基づき株式資産として登録することもない」

SECのお伺いがなく自由にゲームトークンを発行・販売できることが確立された。

ちょっと前までは「ICOトークンは証券では?」という議論が沸き起こり、SECも目を付けていた。それが原因の一つにもなり、ICOブームが一気に下火になった。

だが、ゲーム用トークンは証券ではないとなると、ゲーム企業は自由にトークン発行できるし、ユーザーも自由にこれを利用する事が出来る。アメリカが認めたのであれば、他の先進国も右倣えしていくと思われる。

ところで、Poket of Quartersとは何だ?

コインテレグラフさんの記事で紹介されていたPoket of Quartersが気になって調べたところ、何とCEOが12歳のゲーム会社だった。

Poket of Quarters CEO

天才かよ・・・。と思いきや、共同設立者兼CTOはコンピューター科学博士の父だったので、子供は話題性を集める為の広告棟のような役割も担っているのだろうが、既に講演もこなしてTV出演もしまくりである。

ちなみに2018年にクラウドファウンディングも行っており、14万ドルほど集めていた。随分控えめな調達だ。

Quartersトークン

このゲームプラットフォームでは、QトークンとQ2トークンの2種類があるらしい。

Quartersトークン(Qトークン)

Qトークンがゲーム専用トークンで、PocketfulOfQuarters.comで購入可能。このトークンを利用してゲームを行え、対戦ゲームなどで奪い合ったりもできるらしい。

また、このゲームプラットフォームを使ったゲーム開発者はQトークンをユーザーから集めることができて、予めスマートコントラクトで設定された計算に従ってQトークンをイーサリアムに交換できる。開発者の資金調達の手段にもなるってことだな。

Quarters2トークン(Q2トークン)

次にQ2トークン。これは収益共有トークンであり、このトークン保持者はQトークンが売却されてEthereumに換えられた時に、ロイヤリティーとして15%のEthereumを獲得できるように設計されているらしい。

Q2トークンはどうやって入手できるのかは分からん。

Quarters経済圏の図

Quarters経済圏の図

Token Economicsの図をみると、Q2トークンのInitial saleがあるようだ。(既に終了していると思われる)

なんだ、このゲーム経済圏で資本家側に回れる手段があるのか。知ってたら少し購入したかった。

Poket of Quartersゲーム

Poket of Quartersゲーム

ゲームは最近やらないので詳しくはわからんが、既にローンチされているようだ。

とまぁ、こんな感じのスタイルのゲーム開発&経済圏整備が整いつつあるのでは?という話だ。今後需要を増やすのはスマートコントラクト銘柄であるEthereum、EOS、Tronなどだと妄想している。

ちなみにビットコインは今年になってから「新しい価値の保存手段」という表現を見かけるようになってきた。

本当にそうか?相場が伸びると必ずこのようにポジティブな表現で正当化される。暴落すればまた「やはり信頼できない」と言われることになるのでは。

ビットコインもこの市場参加者も気分屋だからな。皆相場と同様、コロコロと評価が変わる。だから私はどっちも信頼していない。価値保存の手段ではなく、ギャンブルの為の電子ツールではないか。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。