@マナです。

自分の資産額に対して仮想通貨はどれくらい購入して良いか、私の考えを書いてみようと思います。

ご参考頂ければ幸いだ。

仮想通貨を購入して良い額は全資産に対して最大5%まで

私が現在自分に課しているルールは、「仮想通貨の購入は全資産に対して基本は2~3%、最大5%までの金額」である。

これは、年単位で長く持ち続けることを想定した金額だ。

最大5%までにしている理由

基本は2~3%、最大5%までルールにしている理由

  1. 仮想通貨は無価値になるリスクがある
  2. 盗難リスクが高い
  3. プロジェクト側の活動実態が分かりづらい
  4. 総資産額の5%迄であれば、無価値になったとしてもダメージが少ない
  5. 仮想通貨よりも優先すべき投資先があるから

最悪だと短期間で無価値になるリスクがある

仮想通貨は価値の裏付けは不明瞭で現状では投機であり、これを購入するのはとても大きなリスクをとることになる。

価値が短期間で10分の1~20分の1に、最悪のケースだと100分の1~ほぼ無価値になるケースも実際に起こっている。

盗難リスクが高い

仮想通貨は盗難されるリスクがとても高い。毎日どこかでハッカーが誰かの仮想通貨資産を盗んでいる。

日本でもコインチェックやZaifが盗難被害に遭ったし、セキュリティがかなり高いと思われていた海外取引所のBinanceでさえ盗難被害に遭った。

また、個人管理のオンラインウォレットでも、知らぬ間に口座がスッカラカンになっている事も珍しくはない。安全安心と言われるハードウェアウォレットでさえ、マルウェア感染によるアドレス書き換えで盗難被害は多発している。

仮想通貨を安全に管理するのは骨が折れるし、盗まれたとしても基本的に誰も補償はしてくれない。

仮想通貨プロジェクト側の活動実態が分かりづらい

仮想通貨プロジェクト側は決算報告書などの公開義務も無いため、活動実態が分かりづらい。SNSだけは更新して開発しているように見せかけ、実際にはメンバーが集めた資金で遊び惚けている事もある。

市場からお金を吸い上げる詐欺目的で仮想通貨プロジェクトを運営しているケースもあり、手口は巧妙である。個人投資家に見分けることは難しい。

総資産中5%の損までなら割り切れる

貯金が1000万円あったとしたら、最大でも50万円(総資産に対して5%)まで仮想通貨を購入してよいルールとしているが、基本的には2~3%くらいに留めている。5%突っ込む時は「ここは絶好のチャンス」と思った時だけだ。

仮に50万円が無価値になったとしても、50万円なら仕事や生活費の切り詰めなどでぎりぎりカバーできる額だと思う。

だが、平均年収帯のサラリーマンで100万円の損に達した場合、貯めるのが大変だった分、後悔の念はかなり大きくなるのではないか。

だから、仮想通貨を買うなら基本は2~3%、最大5%までとしている。

仮想通貨よりも優先すべき投資先があるから

長くお金を運用していくには、仮想通貨よりも株式・債権の組み合わせが良いと考えている。

昨日の記事でも触れたが、資産のメインはiDeco(確定拠出型年金)と積み立てNISAで長期間運用を優先するべきだと思う。これを続ければ、最近話題になっていた「老後2000万円問題」は大部分の人がクリアできる可能性は高いはずだ。

一般的な家庭の経済状況下にいる人にとって資産形成のために優先すべきことは、仮想通貨を購入するよりもiDecoと積み立てNISAだと思う。

この2つにお金を回して、家計を守る貯金額を確保し、それでも余剰資金があるのなら、「仮想通貨を少し購入しても良いかもしれない、かな?」という判断をした方が良いのではないか。

おそらく、ほとんどの人は仮想通貨購入に回せる余剰資金は、有ったとしてもそれほど多くはないはずだ。

どのくらいの損までなら割り切れるだろうか?

これまで、私の考えを元に書いてきたが、人それぞれ懐や収入事情、家計事情が異なると思う。だから、仮想通貨を購入する前に「自分はどのくらいの損までなら割り切れるのか」をよく考えるべきだと思う。

これを考えずに、ノリで「キリよく100万円でチャレンジ」などと思って仮想通貨を購入すると、悲惨な結果になることもある。私の知人の実例を紹介する。

総資産1000万円に対して100万円分の仮想通貨購入した私の知人の例

総資産である貯金が1000万円の私の知人がいる。12年サラリーマンを続けて貯めた大事なお金だ。

「仮想通貨相場が伸びてる、100万円くらい買ってみたい。俺も儲けたい。」と思い、100万円を仮想通貨に突っ込んだ結果、半年後に価値が10万円ほどになってしまった。90万円の損だ。

「何もせずあっという間に90万円の損・・・まぁいいか」と割り切れるだろうか?頑張って貯めた1000万円の貯金。90万円の損。90万円あったら、手数料の安い投資信託を買ってずっと持っていれば、将来200万円くらいになるかもしれない。こちらの方が仮想通貨よりも期待値と達成される可能性は高かっただろう。

総資産1000万円に対して90万円の損は苦しい。90万円の貯金を貯め直すには1年以上かかる。貯め直したところで、90万円の損は変わらない。「90万円あったらアレやコレが出来た・・」と考える。同時に「損を取り返せるのではないか」とも思い始める。

損を取り返すため、「資産はまだ900万円ある。もう50万円だけ、仮想通貨につっこんでみよう。2~3倍になればあっという間に損を脱出できる」と思ったそうだ。

相場が伸びている仮想通貨銘柄を50万円追加で買った。そしたら1か月後に半値に下がってしまった。もっと下がると思い怖くなって売った。損は115万円に膨らんでしまった。

毎日相場が気になり、いろんなことに集中できなくなった。「なんて馬鹿なことをしたんだ。購入するにしても、30万円くらいを限度にしておけば良かった。まだ伸びそうな通貨を買うか悩んでいる。」と疲れた声で話す。

私の知人に起こった実例である。こういうことは仮想通貨を初めて購入した人に日常茶飯事で起こっている。

さいごに

仮想通貨は短期間で数倍の利益をもたらしてくれる可能性がある世界だが、それと同じかそれ以上の損をもたらす世界であることを忘れてはならない。

あなたが頑張って貯めたお金が簡単に大きく減るリスクが高い。損は思っているよりも苦しい。

仮想通貨以外に優先してお金を回すべきものはないか?購入するならいくらまでの損なら割り切れるのか、家計状況を分析しつつしっかり自問自答して結論を出せば良いと思う。

私が初めて仮想通貨を買った時は無知なバカで、総資産額に対して約25%のお金を突っ込んだ。利益を得られたのは、単に運が良かっただけだ。今思えば愚行だった。

基本は2~3%、最大5%までルールにしている理由

  1. 仮想通貨は無価値になるリスクがある
  2. 盗難リスクが高い
  3. プロジェクト側の活動実態が分かりづらい
  4. 総資産額の5%迄であれば、無価値になったとしてもダメージが少ない
  5. 仮想通貨よりも優先すべき投資先があるから

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。