@マナです。
コインチェックが体制を立て直し、サービスを再開して軌道に乗りつつあるため、改めて本取引所の分析をしようと思う。
ここでは、私が実際に使って分かったメリットとデメリットを、私の調査と実際に利用した感想から書いておく。
これから利用しようと考えている方の参考になれば幸いだ。
※2019年6月20日時点での情報を元に当記事を執筆
目次(各見出しにジャンプできます)
コインチェックを使って分かったメリットとデメリット
利用・操作のしやすさはダントツに高いと思う
コインチェックの最大のメリットは、利用・操作のしやすさだ。
数ある仮想通貨取引所の中でも、とにかくダントツに利用しやすいと私は感じている。投資未経験者や、仮想通貨を初めて購入する方にはかなりとっつきやすい。
私が初めて仮想通貨を買った時もコインチェックだったが、マニュアルや手引書など読まなくても、直感的な操作で入金~売買~出金が行えてしまった。
アカウントを開設したら、コインチェックが指定する口座へ、振込名義人の前に指定ID番号を記載して振込。
基本的には数時間~半日で入金処理され、すぐにビットコインなどを購入することが出来る。
仮想通貨の売買画面もシンプルであり、購入する場合は銘柄を選んで、数量を入力し、金額を確認して「購入する」のボタンをタップするだけだ。
売却する場合は、
「コイン売却」を選択し、購入時とほぼ同様の操作をするだけだ。
日本円の出金も、金額と振込口座を指定するのみ。仮想通貨の入出金操作もシンプルだ。
なお、スマホアプリの完成度も素晴らしい。デザイン、簡便さが洗練されていて、3タップ程度で通貨の売買ができる仕様になっている。
難しいことはほとんど無い。ネット通販を利用する程度の知識と操作レベルがあれば十分だと思う。
トレードビュー売買、信用取引も可能
ちなみに、上記画像のようなトレードビューでの売買も可能だ。ただしビットコイン売買のみ対応。板取引経験者の方は、こちらでの売買がしやすいと思う。
信用取引レバレッジ倍率は最大5倍までで、ビットコイン、Ethereum, ETC等を借りて空売りが可能となっている。
【公式サイト・リンク】コインチェック
売取り扱い通貨種類とペアは最多である
コインチェックの取り扱い通貨種類と売買ペア種類は、業界で一番多い。(トークンタイプは除く)
現在の取り扱い通貨は、BTC,XRP,NEM,ETH,BCH,LISK,FCT,LTC,ETC,MONAの10種類。それぞれ日本円・ビットコインで取引ができるようになっている。
つまり、日本国内で売買できる主要通貨と取引ペアは、コインチェックだけで網羅されているということだ。
仮想通貨の枚数が多くても一括売買しやすい
次に感じたメリットは、仮想通貨の枚数が多くても一括売買がしやすいことだ。
例えば、自分がNEMを一括で大量に売買したい場合、ビットバンクやZaifのような板取引が基本の取引所だと、売り注文・買い注文の数量が少なければ、想定した単価を大幅に越えてしまう売買になる可能性が高い。
だがコインチェックの場合、上記画面のように数量一括・同一レートで売買することが可能だ。
スプレッドが3%~と少々割高になることもあるので、小口売買をする場合には手数料がかさんでしまうデメリットがある。
だが2017年末の大相場の時は、このメリットを知っている大口トレーダーらは、よくコインチェックで売買していたのを覚えている。
【公式サイト・リンク】コインチェック
現在では大口OTC取引も可能
さらに、現在は大口売買をしたいユーザーの為に、OTC取引の窓口も設けられている。
取引市場を通さない個人間取引のようなもので、安全に、通常の相場よりもお得に売買できる可能性が高くなる。
もし個人間だけの取引をする場合、詐欺被害に遭うリスクも抱えてしまう。だがコインチェックが間に入ってくれるため、安全な取引が可能となっている。
(ちなみに私はOTC取引利用経験なし)
コインチェックでんき
あまり話題にされていないが、「コインチェックでんき」は個人的に面白いと思っている。
支払った電気料金の1~7%分のビットコインが、コインチェックの自分のビットコインアカウントに毎月付与されるサービスだ。
例えば東京電力・中部電力利用者が40A契約で年間20万円の電気料金を支払っているのなら、年間8000円分のビットコインが付与される。
対応地区は沖縄電力とその他離島を除く全国。ENS社が間に入るが、このサービスを利用したからといって、電気料金が変わることがない。(ただし、電力会社の特殊プランに加入している場合は要相談)
お得で面白いサービスを展開していると思うし、近いうちに引っ越す予定なので、私も利用する予定である。
【公式サイト・リンク】コインチェック
過去に大事件を引き起こしてからの再起
さいごに。
コインチェックは、2018年1月に約580億円分のNEMを盗まれてしまう大事件を引き起こした。
盗まれた原因は、顧客の仮想通貨資産をホットウォレット(オンライン上のウォレット)で保管し、それを狙った悪意の第三者からハッキングを受けたからだ。安全に保管するには、大部分をコールドウォレット(オフライン上で保管するウォレット)やマルチシグウォレット管理する必要があったのだ。
当時の代表である和田氏が青ざめ、やつれた表情で会見していた様子は目に焼き付いている。何カ月も仮想通貨売買のサービス、新規口座開設を停止し、市場も下落して、社内は大混乱していたことは想像つく。
けっきょく、NEM保有者の資産は1XEM=約88円で保証されることになった。
該当者は「NEMで返して欲しい」とクレームを出していたが、その後は市場大暴落でNEMも影響を受け1XEM=5円程度まで下がったため、逆に「あの時のレートで保証されて良かった。怪我の功名だ」という人もいる。
最終的には金融大手のマネックスグループが買収し、社名はそのままで体制を立て直す作業に入った。
この大事件を起こしたという実績がある事を、デメリットに感じる人もいるかと思う。
だが、そんな厳しい状況を乗り越え、コインチェックは1年をかけて体制を整え、再起した。
サービス再開後の2019年1月のプレスリリースでは、
- 「経営体制の抜本的な見直し」
- 「顧客保護の徹底」
- 「内部管理やシステムリスク管理に経営資源を優先的に投入」
- 「横断的監視部署設置、リスク委員会での牽制」
- 「マネックスグループと連携した内部監査計画に基づく監査」
- 「システム監査用専門家の採用、内部監査室人員強化」
- 「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に係る対策」
- 「システムリスク管理態勢の強化」全般的監視部署設置、システムリスク委員会での牽制、ネットワーク分離、コールドウォレット対応、マルチシグ化、セキュリティルーム・検知強化、セキュリティ教育強化、CSIRT体制、コンチプラン拡充
など、セキュリティや監視体制強化に重点が置かれた施策を継続的に取り組むことを宣言している。これは、利用者の資産保全を最大限に強化する意思表示だろう。
実際にコインチェック社に確認したところ、全通貨においてコールドウォレット化(ネットワークから分離された通貨の管理)も完了しているとのことだ。
過去に大失敗を経験して再起した会社は以前より強化され、良いサービスを提供してくれる可能性も高くなる。これは我々利用者にとって、大きなメリットではないだろうか。
以上、ご参考頂ければ幸いだ。
【公式サイト・リンク】コインチェック
※2019年6月20日時点での情報を元に当記事を執筆
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。