@マナです。
5月中の仮想通貨市場暴落歴史は今年で覆ってしまったわけだが、早めの売却によるほぼノーポジは全く後悔していない。
おかげで現在はかなり気楽に眺められているうえに、利益もそれなりに獲得した。利確はお腹6分目~8分目で十分としている。
次の底をリラックスしながら探っている状況はなんとも心地よい。
市場参加者の大多数が貪欲な時こそ絶好の売り場である。取引所チャットやSNSを見ていれば大体判断つく。大多数が「調整だ」「まだ上がる」「押し目で全力買い」などの発言が多いほど、先に待っているのは暴落の可能性が高いとみている。おまけに、まだ強気でいる方々もいるのがとても興味深い。
そもそも、ノアコインが買われて上昇している時点で、現在の相場はおかしいと思わなければならない。
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金融庁の報告書「年金オワコンだから2000万円貯めとけ」を読んで
本題。
6月3日に金融庁が出した「高齢社会における資産形成・管理」について。YoutubeやSNS、大手ニュースで大分騒がれていた。大まかな内容としては、
- 年金だけでは生活できないよ
- 夫婦世帯で1300万円~2000万円くらい貯蓄無いとヤバイよ
- 投資しろ、投資。自分で資産形成しろ。制度は整えつつある。
- ライフスタイルの収支(マネ―プランをしっかり見直せ
- 健康に気を付けろ
↑こんな感じだ。
これを読んで「何いまさら」と思った。
私は10年前くらいに日本人口の推移と年金請求額・給付額の推移を計算した結果、今のままでは2030年迄には両者のバランスが欠如して崩壊する事は突き止めていた。
だから、早くから副業に精を出して、会社に頼らずに仕事を作る力・稼ぐ力を身に付けるよう取り組むことに努力していた。早めに取り組んでいて良かったと思う。
というか、
今30代、40代の人間は老後資産2000万円の貯蓄じゃ足りない
30代~40代の人間には、老後資産2000万円の貯蓄じゃ足りないと思う。
主な理由は、健康保険税・介護保険税・消費税の増税である。
健康保険税はここ30年で1.7%上昇した。平成元年で約8.3%だったのが、今や10%近い。さらに介護保険税が平成11年から登場し、これは当初0.6%だったものが現在は1.73%である。
上昇率で高いのは国民年金で、平成元年は月8,000円だったものが今や16,410円である。当然、厚生年金の場合も2倍に上昇したうえに、今や賞与(ボーナス)からも厚生年金が徴収されるようになった。
今後は少子高齢化がさらに加速することを考えると、健康保険税と介護保険税はこの先30年間で5~10%は増加すると思う。
つまり、年金で月に10万円貰えるとしても、健康保険税で15%~20%引かれ、介護保険税でさらに7%~12%引かれる。合計最大32%引かれたとすれば、残りの年金は6.8万円だ。
そして消費税は今後20年~30年で20%に達すると勝手に予想しているので、使えるお金は単純計算で10%減少する。
さらに恐ろしい事に、上記予想は今から30年後のことを書いている。その時点から20年間生きるとすれば、その間にも健康保険・介護保険が上昇することになるだろう。もしかしたら、貰った年金の半分は税金で消えていくことになる。
ということは、年金10万円に対して現在の感覚での可処分所得は月4万円~5万円しか残らない。夫婦世帯では月7~8万円残れば良い方だろう。
夫が平均年収程度の会社で正社員として勤労し、妻はパートや主婦だった世帯の場合だと、今から30年後の年金受給額は月に8万円程度。手取りは4~5万円程度になるだろう。
いや、貰えればまだマシかもしれない。もしかしたら、ここに書いている予想金額よりもずっと悪くなることも考えられる。
恐ろしい未来だ。
今から20年~30年後、毎月12万円ずつ貯蓄から切り崩すことになる
夫婦二人で手取り月20万円で生活していく計算だと、月12万円は不足する。年間144万円。
生活費20万円の根拠は結構適当だ。
食費4万円・居住費6万円・医療費3万円・光熱費3万円・交通費1.5万円・趣味娯楽その他費2.5万円。
医療費が高い理由は、3割負担が4~5割負担になることも想定しているが、全て含めて個人差もあるだろう。持家・農家なら月額10万円で生活することも可能だと思うが、こういうケースは隅に置いておく。
では70歳から年金を貰ったとして、もし90歳まで生きてしまった場合、
年不足分144万円 × 20年間 = 2,880万円。
70歳時点でだいたい夫婦で2,880万円ほどの貯蓄保有額を目指せば、健康でさえあれば、細々とでも普通な暮らしは何とか出来るんじゃないかと思う。
40歳代から3000万円の貯蓄なら、全然無理な金額ではない。夫婦で月に8万円ずつ、30年間積み立てれば2,880万円の貯蓄になる。
iDecoに夫婦で月35,000円、積立NISAで二人で月23,000円ずつ入れていれば、月額合計8万円である。iDecoの控除効果で所得税・住民税も安くなる。
選択した商品次第ではあるが、積み立てたiDecoやNISAの商品は3000万円を超えることもあるだろう。元本割れすることもあるが、売るタイミング次第ゆえ、適切な商品に投資すれば元本割れ決済になる可能性は低いと思う。
年金がさらに減った場合
最悪のケースで考えてみる。もし、予定よりも年金時給額が半分程度にしかならなかった場合、つまり夫婦世帯で月に手取り4万円だったとする。
ここまで貧しくなると、月に15万円程度で暮らしていかなければならないだろう。生活していくうえでの不足金額は先述したものとあまり変わらなくなるので、どのみち3000万円ほどの貯蓄額があれば何とかなる、という計算だ。
ということで、結論。
夫婦で70歳までに3000万円貯蓄を目標にすれば良さそうだ、と考える。
55歳の元上司「3000万なんて無理」
ちょっと前に、前に勤めていた会社の上司に会った。定年後の暮らしの話になったんだが、「3000万円なんて貯蓄、普通に暮らしてたら絶対無理だ。1000万くらいなら何とか・・・」と言っていた。
平均年収層だと、この元上司のような人は多いと思う。これから一番大きな割を食うのは、おそらく50代の世代ではないか。資産形成対策もまともにできず、退職金も減少、貯蓄も貰える年金額も乏しい。
だが40代より若ければ、まだ十分に間に合う人は多いと思う。30代なら結構余裕で、20代なら億を超える資産形成も十分に可能である。
消費性向を下げ、知性を磨く習慣があって、無限に努力さえ出来れば。
貰える年金は大幅に減るとは思うが、将来に向かって対策する時間が多くなる分、我々はまだマシなのだ。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。