@マナです。

仮想通貨の相場から”ほぼ”離れて10日くらい経ちますが、だいぶ頭が軽くなってきたと感じてます。

そのせいか、SNSのクリプト界隈を見ると「この世界、ポジトークがほんと強いのね・・」と感じてしまうようになりました。(まぁ私もポジトーク者だったんでしょうね。)

ポジトークの一つとして、今日の日経さんで「仮想通貨でも指数連動型 ファンド続々、顧客層広げる」というニュースが流れていましたが、これに対して「機関投資家が入り込んでくる流れじゃん?」と言及されていらっしゃる人を見かけました。

仮想通貨業界で投資家の裾野が広がりつつある。独自の相場観で取引するヘッジファンドに加え、2018年は指数連動を目指す「インデックスファンド」に注目が集まる。新規参入組は投資銀行出身者から仮想通貨交換業者までさまざま。手数料の安さなどを売り物に、新たな資金を取り込む狙いだ。

 「米株市場では上場投資信託(ETF)が席巻した。仮想通貨の世界でも同じことが起きる」。米新興運用会社クレセント・クリプト・アセットマネジメントのアリ・ハッサン最高経営責任者(CEO)は起業の理由をこう力説する。同氏は米ゴールドマン・サックス(GS)出身。ビットコインなど20の主要仮想通貨で構成する指数を開発し、18年1月から指数連動型の運用を始めた。

う~ん・・・そうかもしれませんが、しばらく先の話になると思いますよ。だって、仮想通貨の栄枯盛衰ってめちゃくちゃ激しいじゃないですか。

インデックスファンドとはいえ、銘柄構成数が一桁だとリスキーですし、じゃぁ20以上に広げると1年後にプロジェクトがとん挫してしまう銘柄がかなり混入するでしょうし。100銘柄なんかに広げた場合なら60~90プロジェクトくらいは1年後死んでるんじゃないか?という感じの投機市場。

おまけにハッキングされればあっさり盗難されてしまうし、準備金を他の銀行で確保してるような補償体制も無いでしょ。各国の規制も曖昧すぎ&未熟な段階です。

日本で話題だったG20についても、各国は「まだそんなにしっかり決めなきゃいけないくらい盛り上がってないよね」という反応らしく・・・つまり規制が急務なのはクリプトの購入が盛んなアメリカと日本だけだったりするらしい。

そんな状況下で機関投資家が仮想通貨界に参入してくるとは思えないんですね。投機市場の枠を出かかる頃に参入してくるんじゃないかな・・と考えています。

とまぁ、前置きが長くなったので、そろそろ本題の現在の仮想通貨市場のインデックスファンドはどうなっているのか?をご紹介しておきます。

自分のポートフォリオ構成の参考にもなると思いますよ。

仮想通貨インデックスファンドは増加中

仮想通貨インデックスファンドの状況

仮想通貨インデックスファンドは2017年にCrypto20という、20銘柄の平均価値を裏付けたERC-20トークンがICOで売りに出されてから、いろんな会社がインデックスファンドが誕生してきているようです。

現在はファンド自体は195あるようで、今回は検索に引っかかってきたファンドやメジャーところだけ抜粋して書いておきます。

Crypto20(C20)

Crypto20構成銘柄

このプロジェクトはまだ生きているようで、ポートフォリオも毎月変化しています。
ほとんどの仮想通貨インデックスファンドではビットコインが50%くらいを占めているんですが、Crypto20では9.5%と珍しい。VechainやOntologyも組み合わされてますね。

Crypto20公式サイト

Crescent Crypto Fund

今日の日経ニュースの元ネタになっていたクレセントクリプトファンドの構成銘柄を見てみましょう。

ちなみにこの会社のCEOは、Ali Hassannという人で、元ゴールドマンサックスの投資家。その後ベンチャーで活動していたようです。
共同創設者のChristopher Mattaもゴールドマンサックス出身で、投資管理部門の元副社長。

「ゴールドマンサックスの人が仮想通貨に目を付けてんじゃん。凄いじゃん」と思われるかもしれませんが、ただお金の匂いに敏感なだけだと思います・・・。暴落して投資家が損しても彼らが責任負う訳じゃないし。

Crescent Crypto Fundポートフォリオ

20銘柄から構成されていて、42.6%がビットコイン。まぁ守りの構成という感じでしょうか。ビットコインもまだ暴落余地があるので守りと言えるか分かりませんが。

Coinbase Index Fund

ユーザー数1000万人を持つアメリカ最大のコインベースが2018年5月1日にインデックスファンドを出しています。

コインベースのインデックスファンド

58%がビットコインですね。まぁ厳しいBitLisence制度の下で運営しているので取り扱い銘柄が限られているからでしょうけど。ライトコインが3.41%、後発のBCHが10.73%という状態を見ると、ライトコインの将来期待値は大分低く見られるようになったことが分かります。LTCは存在意義が微妙になりましたよね。

コインベースのインデックスファンドキーファクト

ちなみに最低投資額は25万ドル(約2750万円)。30日ごとに運用手数料が2%かかります。(高過ぎだろ)

Coinbase Index Fund

Circle Invest

Circleインデックスファンド

過去に世界最大の取引所だったPoloniexを買収したCircleがアプリによる「Buy the Market」機能によりインデックスファンドを提供。プラットフォーム上の資産の時価総額加重ポジションを購入することができます。

Circleインデックスファンド

例えば「1000ドル買う」とすれば、アプリが勝手に7銘柄で割り振ってくれます。将来的には銘柄増やしていくんでしょうね。

CAMCRYPTO30

CryptoAssetManegementが提供するインデックスファンド「CAMCRYPTO30」。アメリカの会社です。

ここのCEOは世界初のビットコインファンドを立ち上げたことで知られているらしい。

CAMCRYPTO30インデックスファンド

銘柄構成はファンドの中でも多く30銘柄。ICOトークンも積極的に取り入れてます。構成割合については書かれていませんでした。

アメリカだと今後SECによるICOトークンに対する証券性の問題が活発化しそうなので、このポートフォリオはどうなんでしょうねぇ・・・。

IRONCHAIN Capital

IRONCAHIN capitalは「MithrilX MiX10 Index」というインデックスファンドを提供しています。

ま、安定のビットコイン60%ポートフォリオですね。面白くもなんともない。

atomic fund

atomicfundiインデックスファンド

atomic fundというのも見つけたので書いておきます。紹介制らしいですね。紹介料払って芋づるで顧客獲得するタイプらしい。最低購入額は100万ドルと高額。

BitWise

疲れてきたのでこれで最後。去年から活動してるBitWiseのHOLD10。10銘柄構成。

BitWise,hold10

ここも安定のビットコイン50%超え。他にも沢山のファンドが登場しているようですが、似たり寄ったりでしょう。

総括

ここまで見て気付いた方もいらっしゃると思いますが、リップル社のXRPをポートフォリオに加えているのは半分くらいのファンドなんですよね。時価総額3位なのに不思議。

また、ざっと見た感じ「やっぱり投機だよね」と思われた方も多いのではないでしょうか。ビットコインですら1年後どうなってるか分かりませんから。

最低投資額を数千万円からに設定しているファンドも多いので、今のところは主に富裕層向けで「5000万円くらいなら捨ててもいいかな」という感覚の人をターゲットにしていると思います。

早く規制や投資環境が整って欲しいものです。それまでは静かに市場を見続けていこうと思います。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。