@マナです。
Twitter見てると「7月中旬以降から仮想通貨市場の相場は回復する」とか「2018年末はビットコイン300万円」などの説が囁かれてますが、個人的な意見としてはほとんど期待できないと思っていますよ。
これらの説を唱えているのはテクニカル分析をしている個人トレーダーの方達が多いのですが、その説を唱えるのは自分のポジションに有利になるよう少しでも市場に働きかけたいからじゃないかなぁ。
ところが2018年は仮想通貨市場が大暴落を始め、まだ道半ば。さらに新たな規制が次々にかかり、海外取引所は日本人利用者を締め出しはじめています。次はICO規制、代理店規制・・と進んでいくにつれて、市場参加者はさらに減っていくと見ています。
今後、世界的に①取引所、②ICO、③ブローカー・ディーラー等の周辺プロモーター、の順で規制が進んでいくんだろうな、と想像しています。
その過程で、各国当局の処分や投資家からのクラスアクションも起こって一旦混迷するかもしれません。— 弁護士 長瀬 威志 (@TN98118032) 2018年6月29日
これからまだまだ新しい規制が出てくると思いますよ。2017年がやりたい放題だったので、その膿を1回出し切らないとまともな上昇トレンドは訪れないと思います。
TetherとBitfinexの爆弾
2017年は仮想通貨市場が爆上がりしたわけですが、「それを裏で支えていたのがTether社が発行していたUSDTではないか?」と言われているのはご存知ですよね。
では、TetherとBitfinexの関係はご存じでしょうか。最高経営責任者(CEO)、最高執行責任者(COO)、最高戦略責任者(CSO)、最高コンプライアンス責任者(CCO)、法律顧問が同じ・・という経営体制。
で、USDTが大量に発行され始めたのが2017年4月から。USDTが新規発行される度に、そのUSDTはBitfinex取引所のウォレットに移動しています。最近はUSDTが新規発行される度にビットコインが一時的に高騰するパターンでした。
ですが、USDTを発行しているTether社は同額のUSDを準備銀行に持っているか?という疑惑がつきまといます。何度かの監査の結果、「問題無し」という報告が出ていますが、まだオフィシャルな監査は受けていません。おまけに報告書では提携金融機関名が塗りつぶされてどこに存在しているかも分からないようにしていたり・・。
さらに、Thether社がビットコイン価格を操作していたとされる論文も出されます。
2017年末のビットコイン(BTC)高騰は市場操作だったのか?テキサス大学研究者が分析
そんな中、先日TetherとBitfinexのCSO(最高戦略責任者)が突如辞任しました。
【ソース】Chief Strategy Officer of Bitfinex and Tether Is Departing
先日bitFlyerをはじめとした業務改善命令の情報を1ケ月前から入手していた山本一郎氏もこの件に言及。
ビットコインは人民元一旦逃避で上げた後、某取引所が詐欺事案で全面凍結され運営者が緊急逮捕になって急落するかもですね。正念場が近づいている、という認識です。その場合はどっちにせよ中期で先に崩れるのは仮想通貨相場でしょうが https://t.co/13bwMvvBIt
— 山本一郎(やまもといちろう@告知用) (@kirik) 2018年6月27日
2017年から日本の仮想通貨市場で台頭してきたCoinPostさんは反論和訳記事をアナウンスしておりましたが、このメディアが取り上げる内容は仮想通貨市場にポジティブな内容がメインになっているので、100%真に受けない方が良いと思っています。日本ではPVを取りやすいリップルのポジティブエントリーを挿しこんでくるスタンスを見れば、どういう目的で営業しているか想像付くのではないでしょうか。収益出さないと続けられませんからね・・。
Tether疑惑が有罪だったらどうなるか
さて、一番大きな問題はTether疑惑が今後追求されて、「有罪」となったらどうなるのか?という点です。
私が実際に指数などを用いて計算したわけじゃありませんが、少なくともビットコイン相場は30%ダウンする可能性が高いそうですね。(大きいと80%というデータも有り)
・テザーは需要に伴った成長をしていない。仮想通貨市場の動向に沿って新規発行している
・調査した期間中、ビットコインの価格上昇の48.8%は「テザー発行時(91回)の2時間以内」に発生
・Bitfinex取引所の出金・入金データの数値は統計的に怪しい
・もし不正があればビットコインの値段は3〜8割減か pic.twitter.com/20iE1VTlON— Shu Uesugi (@chibicode) 2018年2月2日
(相場減少のレポートについては匿名ゆえ、数値が正確とは限りません。)
もしTether疑惑が有罪だった場合、まずTetherが凍結されることを恐れて一旦他の仮想通貨に換える人と、Tetherで市場操作された仮想通貨相場が崩壊するのを恐れて法定通貨に換える動きが同時に発生するでしょう。
その後、Tetherを他の仮想通貨に換えた人は法定通貨か、他のステーブルコインに換える動きが起こります。結果的には仮想通貨市場から資金が抜けていきます。
ほとんどのアルトコイン相場はビットコイン相場に連動していますので、同様に30%以上はダウンするでしょう。今回のCSO辞任のニュースを受けて、他のステーブルコイン(TUSDやDAIなど)や法定通貨に退避している人も増えているようです。
勿論、Tether社が「無罪」であれば「あ~良かった良かった」で済む話なんですが、今までの背景や状況を見ると怪しい。ずっと疑惑が晴れないままで、オフィシャルな監査報告が出ていません。仮に「有罪」だったら仮想通貨市場にはマイナスの意味で衝撃的なニュースになります。たぶん、コインチェックのNEM盗難事件を超えるニュースになると思います。
今の仮想通貨相場はこういう爆弾を抱えたうえで成り立っている可能性があるということですな。
ショートをかけられるトレーダーは下落相場でも利益を出せますが、現物を買って持っておくのでは大損することになります。
今の仮想通貨市場はこういう懸念を抱えている状況です。
ゆえに、ここからの現物買いはリスキー、トレーダーにとってはビッグチャンス。これから現物を買って寝かせておこうと思っている人はご注意ください。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。