@マナです。
さいきん仮想通貨では大物Twitterアカウントが「ビットコインのハッシュレートが上がり続けてる」ことについて言及することが増えていますが、ほとんどの人はこの情報をスルーしているようなので、どういうことなのかざっくりと書いてみようと思います。
ハッシュレートとは
ハッシュレートとはビットコインを採掘するための計算力のこと。今日の時点では3500万TH/s(テラハッシュ/秒)です。
毎秒3500万×1兆回の計算が行われることで、平均10分に1回12.5ビットコインが生み出されている(マイニングされている)ことを意味しています。
なぜハッシュレートが上がっているか?
なぜビットコインのハッシュレートが上がるかですが、これはマイニングする人(マイナー)が増加しているからです。
ハッシュレートは計算力のことで、計算力が上がるということは単純にマイナーが増加します。
マイナーが増加したら計算回数が多くなって、10分に1回12.5ビットコイン生み出されるはずなのに、5分に1回12.5ビットコイン生み出されてしまうようになるかもしれません。(実際は3分で生み出されていたりしている時もあります)
そこで、10分に1回12.5ビットコインが生み出されるよう調整するために、2016ブロック毎に1度(約2週間ごと)にマイニングの難易度が変更する仕組みになっています。
こうすることで、平均10分に1度12.5ビットコインのペースで生み出されるようになっているんですな。
ただ、問題になりつつあるのが採掘難易度の上昇と相場の関係です。
採掘難易度上昇と相場の関係
採掘難易度上昇と相場の関係について考えてみましょう。
ハッシュレートが上がるということは、マイニングをする人が増えるので、分散化されて取引承認も速く、承認回数も増えるので、安全性と信頼性が向上するメリットがあります。
ですが採掘難易度が上がると、ビットコインをマイニングするためにより多くの電力を必要とします。
ビットコインの相場が高いならいくら電力をかけてもペイ出来る事になるでしょう。ですが、相場が下がりつづけてしまったら、マイニングしても赤字になります。電力が高い場所でマイニングしているマイナーだと、廃業するかもしれません。
マイナーが廃業に追い込まれればどうなるか
マイナーが廃業に追い込まれれば、単純にハッシュレートが下がります。ライバル事業者が減れば、事業継続しているマイナー達が今までより多くのビットコインをマイニング出来るようになります。
採掘難易度も下がっていくので収益性も増す可能性は高くなります。ビットコインが市場で売られる枚数も増える可能性が高くなります。ですが、ビットコインが安くなるほど廃業者は増加する可能性も高くなります。
「採算合わずに廃業」というニュースが増え、ビットコインに対するイメージがデフレマインド化してしまって、さらに相場の下落を引き起こしてしまうかもしれません。
さいごに
ビットコインは現在も社会実験中みたいなものですから、今の仕組みでこの先どうなっていくかは未知です。
ベストな状況はハッシュレートが上がるにつれてビットコイン相場も並行して上がることだと思いますが、2017年末にビットコイン先物が誕生してからは相場の動きが危なっかしいなと感じています。
ビットコインマイナーの損益分岐点が60~70万円前後という噂?を目にしたことがありますが、ここを下に割ったらマイナーはどうするんでしょうね。一部はビットコインキャッシュに移動すると思いますが、廃業せざるを得ないマイナーも増えてくるかもしれません。
廃業したらハッシュレートが下がってマイニング必要電力も減るので、事業継続できる企業は生き残り続けるでしょう。難易度調整の仕組みもありますので、マイナー廃業が原因で一気に相場が下がることは無いと思いますが、相場が下がっているのにハッシュレートがひたすら上がり続けるのは個人的にはちょっと怖い。
ビットコインは究極の資本主義で動いていますね。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。