@マナです。

仮想通貨を買う時に「値上がりしそうな仮想通貨はどれだろう?」と思う人は多い傾向ですが、2017年~2018年1月のバブルでも見られたように、初心者の多くは「爆上がりを期待して安い通貨を買う」んですな。

この層の方々は発行枚数をほとんど気にしていないらしく、購入する基準は単純に「なるべく安いの」なんです。気持ちはよく分かるんですが、アルトコインの発行枚数がビットコインの発行枚数と同等になったら単価がどうなるのか?と考えると結構面白いものですよ。

時価総額上位10位くらいまでの仮想通貨が、ビットコインと同じ発行枚数上限の2100万枚になったらどのくらいの単価なのか換算してみますか。ちょっと面白そう。

アルトコインの発行枚数上限が2100万枚だった場合の換算表

仮想通貨名 発行枚数上限 現在の単価 発行枚数上限2100万枚換算の単価
ビットコイン 2100万枚 約94万円 1BTC=約94万円
イーサリアム 1億枚 7.5万円 1ETH=約38万円
XRP(Ripple) 1000億枚 75円 1XRP=約35万円
EOS 9億枚 1440円 1EOS=6.2万円
ライトコイン 8400万枚 約1.5万円 1LTC=6万円
TRON 1000億枚 9円 1TRX=4.5万円
Stellar(XLM) 1040億枚 35円 1XLM=17.3万円
NEO 1億枚 6745円 1NEO=3.3万円
ADA(Cardano) 約311億枚 27円 1ADA=4万円
NEM 約90億枚 35円 1XEM=1.5万円
IOTA 約28億枚 190円 1MIOTA=2.5万円

 
発行枚数が100億超えるプロジェクトは太字にしておいたけど、結構凄い結果。ビットコインとイーサリアム以外まともに使われていないんですぜ。NEMの場合は日本で経済圏が活発に出来上がりつつあるので良し。

う~ん・・・これをバブルと言わずなんと言えばいいのか。
個人的に一番驚いたのがリップル社のXRPで、ビットコインと同じ発行枚数だったら1XRP=35万円ということになるんですな。銀行で使われる見込みはまだそんなに高く無さそう(と私は思ってる)なのに、世間の人々は期待しすぎな気もする。

一応、XRPは小数点以下6桁まで分割できます。ビットコインは8桁まで分割できるから「実質的には発行枚数はビットコインの50倍だろう」と言う人もいますが、それはちょっと話ずれてます。整数でみた場合のフィアット換算なので、1XRP35万円であることには変わりません。

もし取引所で「1XRP=35万円」と値が付いてたら、おそらくほとんど誰も買わないよね。既に全て発行済で使われるためにも高いハードルを乗り越える必要がある。さらに証券認定されたらいろいろ問題。リップル社が発行枚数の半分以上握ってるんですもの。

ちなみにXLMは無限発行なのに単価17万円というのも凄い。

でも不思議と・・・

単価が安く見えると期待値上がるんだよね

「単価が安くていっぱい買える。安いから将来値上がりするかもしれない・・・」と期待値上がるのが人間。だけど、今回のエントリーで書いたようにビットコインの発行枚数換算してみれば、その安さは幻想チックだということに何となく気付かされる。

発行枚数と単価の関係って不思議ですね~。安く見えるものが実は安いわけではない。マジックです。

そして通貨・トークンの発行枚数が多いプロジェクトは、マーケティングが上手な傾向があるのも不思議だな~と感じています。Cardanoの場合は上場直後のマーケティングが凄かったですよね。今はさっぱり音沙汰が無くなりましたが・・。

これらの仮想通貨プロジェクトが将来どういう結末を迎えるのか、10年後くらいには何かしら結果が出ていることでしょう。いやはや、今のプロジェクトたちはどうなるのかホント気になるw

仮想通貨の価値の裏付けは、やっぱりPoW(Proof of Work)が一番理にかなっているのかなぁ・・と遠い目をしながら考える日々を過ごしています。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。