TrueUSD(TUSD)がバイナンスに上場

@マナです。
最近の私は法定通貨の価値が裏付けされた仮想通貨について調べる事が多くなっているのですが、2018年5月22日、TrueUSD(TUSD)がバイナンスに上場予定だそうです。

TrueUSDT(TUSDT)がバイナンスに上場する

世界一の取引高を誇る仮想通貨取引所がTUSDを採用する。今後のマーケットに少なからず影響を与えそうですね。

TrueUSD(TUSD)とは?

TrueUSDT(TUSD)とはどういうものでしょうか?
これは、1USD=1ドルを補償する仮想通貨で、イーサリアムベースで発行されたERC-20トークンです。なので、MyEtherWalletやMETAMASKなんかで保管できるし、ウォレットや取引所に簡単に送金できます。

今までUSDと同価値を持った仮想通貨といえばUSDT(Tether)がメジャーで、現在も多くの仮想通貨取引所にリストされています。

さらに、すべてのTUSD価値の裏付けとして、専門の信託会社や銀行で同量のドル保有が補償されています。これはイーサリアムのスマートコントラクトで管理されているので安心。透明性があります。USDT(Tether)みたいな不安要素が無いことがメリットです。

【外部リンク】TrueUSDの公式サイト

USDT(Tether)の不安要素

現在ドルの価値が裏付けされた仮想通貨としてメジャーなのはUSDT(Tether)。これも1USDT=1ドルです。ほとんどの取引所で採用されていますよね。海外取引所だと暴落時はフィアットに避難する代わりとして用いられます。

そしてTether社が発行するUSDTは現在約25億USDT。約25億ドル(2800億円)です。公式サイトでは「準備金は保有していて毎日公表している」と書かれていますが、「Tether社は本当に2800億円ものドルを保有したうえでUSDTを発行しているか?」と疑いが常に持たれていて、相場が盛り上がる度にこの問題が取りざたされていました。

今まで政府からの監査も何度か入っていて、もし仮に「Tether社が発行したUSDTと同量のドルを保有していなかった」という事が明るみに出た場合、USDTとペアで取引されている仮想通貨(BTC、ETH、LTC、XRPなど)の価値はおそらく暴落するでしょう。市場は常にこの不安を抱えています。

USDTの報告書

↑Tether社で毎日公開している報告書。監査も受けていて透明性はクリアしているとのことだそうですが、それでも市場は不安を抱えています。

ドルの価値が裏付けされた仮想通貨としては、スマートコントラクトを利用して発行されているTrueUSDの方が信頼性は高いと考える人も増えてくるでしょう。

Binanceに上場したことでTUSDへの移行が加速するのでは

USDTリスクは仮想通貨取引所にとっても悩みの種だったと思います。トレーダーの間でも「USDTに何かあれば仮想通貨市場は崩壊する」とずっと言われていましたので。

そんな中、バイナンス社がTrueUSD(TUSD)を採用。もしかしたら、徐々にUSDTマーケットを減らしてTUSDへ移行させていくんじゃないかな?と考えています。トレーダーにとっても、USDTよりTrueUSDの方が安心でしょう。

世界一の仮想通貨取引所がTrueUSDを採用したことで、今後は他の取引所も右倣えで採用し始めていくかもしれませんね。そうなれば、USDTリスクが減って仮想通貨市場の不安が一つ減ることになります。

ちなみに、Bittrex取引所では2018年3月からTrueUSDを採用しています。現在のペアは、「BTC-TUSD」「ETH-TUSD」「USDT-TUSD」の3つ。

USDTとTrueUSDを交換できるようにしている点がポイント。TrueUSDに移行させたい意図があるんでしょうね。

ではでは。


【このエントリーで紹介した外部リンク】
TrueUSDの公式サイト
Binance(バイナンス)
Bittrex
Tether

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。