@マナです。
最近は「あれれーー?」と思うくらいビットコインのトランザクション数が伸びていません。
仮想通貨市場も上向きになりつつあって、各取引所のアルトコインが高騰している様子をよく見かけるようになりました。
なのにビットコインのトランザクションは最大1万件止まり。通常4000件前後で、1時間に24000件、1日で約50万件くらいのトランザクションが発行されている状態です。
対してイーサリアムのトランザクション数は昨日の時点で1日約80万件。トランザクション発行数では仮想通貨の中で現在1番多い。仮想通貨市場が底冷えしていた時でもトランザクション60万件くらいです。
最近では緊急時にKyberNetworkなどの分散型取引所(DEX)を利用してトレードしている人も見かけるようになりました。DEXの場合は、取引所に仮想通貨を送る必要がありません。METAMASKやハードウェアウォレット(LedgerNanoSなど)で保管したままトレードが出来ます。さらに、ERC20トークン同士でトレードも可能です。一旦Ethereumに換える必要が無いんですね。
また、イーサリアムはブロック生成間隔も15秒で、ビットコインは10分と大きく差があります。取引所にイーサリアムを送金すれば3~7分で着金しますが、ビットコインの場合は最低でも12分はかかります。
そして、取引所側も今はEthereum建てでほとんどの通貨が取引出来る体制になりました。仮想通貨市場インフラとしての需要は、現状だとイーサリアムの方が多くなっています。この流れはさらに加速していくように思っています。
この市場の人々はEthereumの便利さに気付き始めた。
昨日Ethereumに詳しい@ふーさんからリプ頂きました。
インフラを徹底して意識してやって来てる成果ですね^ ^ 黒子に徹する強さですかね。資本市場の流入(ERC20などの価値のトークン化)やサービスのインフラ。DEX(価値交換の容易さ)やフィアットからのゲートウェイなどはその入り口ですよね。
— ふーさん (@chubchubkun) 2018年4月26日
↑ほんと、どんどんこの流れになりつつある。ここ1年でがらっと変わりました。これからPlasmaが実装・成功すれば秒間数十億トランザクションの処理が可能になるので、益々インフラとしての需要も高くなると思います。基軸通貨・アプリのプラットフォームなどを制するんじゃないのかな。ぶっちゃけEthereumとEthereumベースのdAppsあれば、他の仮想通貨は不要とさえ思えてくる。
はて、ビットコインの利用価値と意義は?
ん?じゃぁビットコインの利用価値と意義はこれからうなるんだろう?という疑問が浮かびます。
現状では送金では時間がかかる上に送金手数料も不安定で高額になる。各利用者・事業者がライトニングネットワークと繋がれば高速なトランザクションが実現できますが、はたしていつになるのやら。
取引所はまだBTC基軸の取引が多いことで価値を保っていますが、もし「Ethereumの方がメリットあるね」となればBTC基軸の存在意義は薄れていくかもしれません。
ビットコインの価値の源泉はPoWという電気代や設備投資によるものですが、その他に実需面の価値も上乗せされています。実需が少なくなれば、「ビットコインの意義とは???」と疑問視する人も増えてくるように思います。私、今でも「はて・・ビットコインって何の役に立ってるんだろう・・」と思いますもの。
今は「仮想通貨=ビットコイン」「なんだかんだでビットコイン」「暴落しそうな時はアルトコインを一時ビットコインに換える」という共同幻想が成り立っているので、今の価値を保っていますが、ビットコインにこのまま大きな変化がなければ、この共同幻想も崩れていくかもしれない。
一応、サイドチェーンの利用ができるようになって、匿名性やスマートコントラクトの機能が付加されるようになるそうですが、先行してるのはもはや完全にEthereum。これから1年後、2年後にはEthereumドミナンスの方が高くなっているかもしれませんね。
現在はビットコインドミナンス38%、Ethereumドミナンス15.72%です。
また、Ethereumの発行枚数は現在約1億枚。ビットコインは最大2100万枚ですので、発行枚数ベースでは5倍になりますね。最終的にはEthereumの発行枚数は1.2億枚に制限するかもしれないと検討されているそうですが、ビットコインよりも用途が遥かに豊富なEthereumの価値はビットコイン相場の5分の1にも到達していないのが不思議です。
今日時点では1BTC=100万円、1ETH=7.4万円。EthereumはBTCの10分の1以下の相場。
不思議ですよねぇ。人の価値観と共同幻想って。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。