@マナです。
コインチェックが匿名通貨XMR・DASH・ZEC(Zcash)の販売を取り扱い打ち切りで調整中とのこと。
jiji.comの発表です。
約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した交換業大手コインチェック(東京)が、送金先を追跡できない匿名性の高い仮想通貨3種類の取り扱いを打ち切る方向で調整していることが16日、分かった。資金洗浄(マネーロンダリング)に悪用されるリスクが高いと判断した。
3種類はモネロ、ジーキャッシュ、ダッシュ。これらはビットコインやネムなど一般的な仮想通貨とは異なり、基盤技術「ブロックチェーン(分散台帳)」上で送金先を把握できず、資金洗浄に利用されやすいという。モネロについて業界関係者からは、北朝鮮が外貨獲得の手段にしているとの見方も出ている。
顧客から預かっている3種類の匿名通貨は一定額で買い取ったり、本人かどうかを厳格に確認した上で出金に応じたりする方向だ。
率直な感想を言うと、「ああ~、やっぱりそうなるか」です。
匿名通貨への風当たりが強くなるのは去年からずっと懸念してたことで、先進国政府側は取引履歴が追えない仮想通貨を放置するはずがない。
とはいえ、ディープウェブやダークウェブでの仮想通貨利用率でみればビットコインが圧倒的に多いんですが、BTCをShapeshiftやChangellyで一旦匿名通貨に換えて、その後取引所に送れば足が付く可能性はほぼゼロになる。
今回コインチェックの事件を機に、「今後の仮想通貨の未来を考えるなら、匿名通貨の存在ってどうなの?」と考える国も増えるでしょう。「コントロール不可、テロ資金洗浄に使われる可能性が高いのであれば、やっぱり規制かな・・・?」と判断されるように思います。
匿名通貨の今後(想像)
今まで匿名通貨に対して規制の動きが出ていないことが不思議に思っていましたが、今後は主要各国が匿名通貨排除の方向に動くんじゃないかな?
武力で国民を管理しているテロ的国家であれば、匿名通貨は重宝するでしょう。優秀な技術者を雇い入れて仮想通貨盗難をして匿名通貨に換えれば、それがテロ資金源になるわけです。「そりゃダメだ」と判断する国の方が多いでしょう。
ただ問題なのは、仮想通貨はネットで繋がっていて簡単に国境を越えられる事。
仮想通貨はノードが稼働していれば止められないので、G20などが本気を出してくるのであれば、開発者やノード立ててる人を逮捕、罰則という展開も考えられます。そうなれば匿名通貨はほぼ消滅するかもしれませんね。
実際に、仮想通貨取引所運営者を逮捕している国もあるくらいです。政府がやる気だせば匿名通貨禁止するくらいはやってくるような・・。
Ethereumも匿名技術を付加していますが、これも将来的には心配。FBIの監視対象通貨にリストされています。ただEthereumは役割と目的が通貨というよりはスマートコントラクトです。匿名に対する規制が強まるのであれば、匿名機能を取り除く可能性もあるかも?匿名性機能の除去はZEC、DASHも場合によっては行ってくるかもしれませんが、XMRはデフォルトで匿名になっています。
匿名通貨の今後がどうなるのか、とても興味深いです。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。