@マナです。
最近あるワインバーとカフェのオーナーから、仮想通貨決済導入について相談を受けているのですが、質問内容がとても興味深い(笑)
- 決済導入したとして、どうやって集客に結びつければ良いんですか?
- どの仮想通貨で決済を受け入れればいいんですか?
- モナコインとかビットコインは一緒になることは無いんですか?
- 代金を仮想通貨で貰った後、どうやってお金(日本円)に換えるのか?
- NEMという仮想通貨をニュースで見たけど、危ないんですか?
- ネットショップに導入する場合はどうすれば良いのか?
とくに3番目の質問が面白い。知ってる人からすれば「一緒になるってどういうことやねん」と。「決済受け入れしている仮想通貨が突然消えたら怖い」と思っての質問かと思いますが、まぁ、この世界は分かりにくいですからね。
仕組みをちょっとは理解していないと、仮想通貨決済の導入はまだ難しいんじゃないかなと思います。そのかわり、まだ決済導入しているお店は少ないので集客増やすチャンスだと思いますよ。
周りのお店を考えてみて欲しいんですが、仮想通貨決済を導入してるところ、見かけますか?
見かけませんよね。2017年は仮想通貨元年ということで、少ない原資から多額の利益を出した人が沢山いる。いわば”仮想通貨長者”で、財布の紐もそれなりにゆるくなっている。この層に対してお金の出口をあなたのお店が作ってあげるだけで良い。勿論、仮想通貨長者に対してのリーチが大事になりますが、ライバルが少ないので熾烈な争いを避けることは出来ますな。
鈴木酒店さん・うなぎ専門店の川昌さんは好例ですので、Twitterだけでも覗いてみてください。
仮想通貨決済を導入したとして、どうやって集客に結びつければ良いか
仮想通貨決済を導入した場合、集客はSNSと自社公式サイトでの露出は超必須。
普段から仮想通貨に無縁な人が常連さんに対して「仮想通貨決済を導入しました」とアピールしたところで全く響かない。むしろ「この店、大丈夫か?」と思われる可能性もあるので、店舗には「この仮想通貨で決済受け入れてます」と分かるバナー・シールなどをディスプレイしておけばOKでしょう。
↑こんなのです。仮想通貨市場はまだ大きくない。ちょっとマニアックな面もあるので、自分が持っている仮想通貨に関する情報を店舗で見たら絶対に食い付く。
また、TwitterやFacebookなどで仮想通貨決済を利用しているユーザーを探して、そのフォロワーさんにアピールした方が効果的。ターゲットを絞って明確に。
(私のTwitterアカウントであれば、決済導入した情報頂ければ通貨種類問わずにリツイートなどします。)
仮想通貨に関連したグッズ・シール・商品開発で訴求
例えばモナコイン決済を導入したら、関連商品開発でターゲットに対して訴求することも良い戦術。
モナモナカをいただきました pic.twitter.com/KxEKm8RZSj
— 大石哲之(Bitcoin,Blockchain) (@bigstonebtc) 2018年2月18日
↑こんなのとか。
zaifチャットで「モナコーヒー」の名前で遊んでいるのは、私ですw というわけで、monappyにモナコーヒー出品してみました。https://t.co/6d62JNnz6I pic.twitter.com/HXFgeWj62K
— モナコーヒー(デザインオフィスbard) (@design_bard) 2016年10月14日
↑こんなのとか。
ちなみにモナッピーというモナコイン決済出店サイトがあって、ここに販売するのも良いと思う。
ブログを更新しました!今回は珍しい酒店にお邪魔してきました😊 #はてなブログ
“萌える”酒店?! – chisa-nakamuraの日記https://t.co/jGTbTzxzC3— 中村千紗 2018 ミス日本酒 北海道代表 (@2018misssake_h) 2018年2月17日
鈴木酒店さんは絵師さんとコラボしての商品開発。ライバル不在のオリジナルだから価格競争も無し。
この攻めてる姿勢、尊敬します。
と、こんな感じでターゲットは狭くして商品訴求しても良い。ネットで集客できるので、パイは大きい。
当然、それなりのフォロワー数が多い方が集客しやすいのですが、これはもう日々の努力を継続するしかありません。
SNSでフォロワーを増やすコツですが、
- 自己満の投稿はしない
- 誰かが見て「面白い」「役立つ」「他の人に教えたい」「こういう情報が欲しい」投稿をする
- お店であれば出来るだけ写真付きで投稿する
- 毎日投稿は基本
- 休みの日も投稿
これに限る。裏技などありません。日々コツコツ頑張るしか無い。頑張ったかわりにフォロワーが増えて集客は楽になります。これを3年続けるのと何もやらないのとでは、将来的な売り上げに雲泥の差が出ると思いますよ。
こんなことを書くと必ず「分かっちゃいるけど時間が・・・」と言う人が出てくるのですが、集客を増やしたいなら時間の使い方を駆使して何とかするしかありません。やらなきゃゼロ。やれば何かしら結果は出る。どういう道を選ぶかは自分自身です。あなたのお店の売上が減ろうが増えようが、誰も知ったこっちゃありません。生き残りたいなら、今手元にあるツールを最大限駆使する方が良いのですな。
どの仮想通貨で決済を受け入れればいいんですか?
さて、次の質問は「どの仮想通貨で決済を受け入れればいいんですか?」について。
これは日本の仮想通貨関連のTwitterアカウントや、日本の仮想通貨取引所で扱っている通貨に絞れば良いと思います。
ビットコイン(BTC)
メジャーだけども今の時点では送金手数料が高いのが悩み。
bitFlyerやコインチェック
ペイメント利用すれば手数料低く決済は可能。
次に紹介するビットコインキャッシュ(BCH)の決済を導入すれば、自動的にビットコイン決済も導入できる。
世間のイメージも「仮想通貨=ビットコイン」ですしね。「ビットコイン決済してます」という泊が付いてるだけでそれなりのインパクトはある。
ビットコインキャッシュ(BCH)
Bitcoin.comウォレット使えば送金手数料が1円未満。取引き確認は1秒くらいで終わる。金額指定して相手に請求QRコードを提示できるので便利。
2017年8月にビットコインから分裂した通貨でまだ歴史は浅いが、コミュニティが育ってきていてサポーターもそこそこいる。
ビットコインを持っていた人に対して同数のビットコインキャッシュがタダで付与されたので、「BCH使っても構わん」と思ってる財布の紐が比較的緩くなっている人はいると思う。
リップル(XRP)
リップラーと呼ばれるコミュニティは熱い。この決済は導入しても良いと思う。
2017年は1XRPが0.7円から150円くらいまで値上がりしたので、「XRP余ってるぜ、じゃんじゃん使っても良い」という人もいるはず。
Toastウォレットを使えば簡単に決済導入できる。
iPhone/Android用リップルウォレット「ToastWallet」の使い方と注意点
モナコイン
日本の仮想通貨。コミュニティが熱い!この決済は導入すべき。
2017年は1MONAが3円くらいでしたが、1500円まで高騰しました。今日現在では700円ですが、それでもかなりの値上がりで「MONAコイン、ジャンジャン使って良いよ!モナコイン経済圏も発展させたい」と思っている人は多いはず。
NEM
2018年1月27日のコインチェックさんの事件で有名になりました。これも2017年は0.7円から100円くらいまで値上がりし、コミュニティが熱いので、特別な理由が無い限りは導入しても良いと思う。
ライトコイン(LTC)
決済用通貨を目指して作られているので、導入しても良いと思います。
日本でのライトコインマニアは見かけないのですが、私が知らないだけでもしかしたらいるのかも。そう考えれば、ライトコインコミュニティをターゲットにして集客するのも面白そう。
Ethereum
余裕があるなら導入しても良いと思うけど、無理はしなくても良い。将来的な期待値が高過ぎるので、私ならもったいなくてEthereumを決済には使わんです。
この通貨だけもはや別世界・別次元。決済用通貨じゃありませんからね。「Ethereum余ってて大変だぜ」と言う人は世の中に少ないと思います。
モナコインとかビットコインは一緒になることは無いんですか?
さて、次の質問。
↑これは絶対に無い(笑)モナコインとビットコインはそれぞれが完全に独立しているブロックチェーンなので、一緒になることは無いし、今後何年も両方生き残るはず。
代金を仮想通貨で貰った後、どうやってお金(日本円)に換えるのか?
仮想通貨決済で得た仮想通貨は、日本の仮想通貨取引所で売れば日本円に換えられる。
例えば、モナコインで決済を引き受けて100MONA支払ってもらったとする。それをZaif(ザイフ)やbitbankの取引所に送って、そこで売るだけだ。
売った仮想通貨は「JPY」という単位で一旦取引所に置かれて、出金申請をすれば登録した銀行口座に振り込まれる流れ。
問題になるのは売るタイミングだが、値上りを期待するなら仮想通貨のまま持っておいても良いし、市場が荒れているのであればお店が終了した後、すぐに取引所に送って売って日本円に換えても良いと思う。
この作業には15分くらいしかかからないし、送金中の待ち時間は他の仕事をしていてもOK。業務にそれほど大きな支障は無いと思う。
bitFlyerやコインチェック
だと、ビットコイン以外は売買手数料がめちゃくちゃ高いので、換金する時には使わない方が良いと思う。
NEMという仮想通貨をニュースで見たけど、危ないんですか?
コインチェックでNEMが580億円分盗まれたニュースが駆け巡っていたせいか「NEM=危ない?」という認識を持っている人もいるらしい。
ですが、NEMは全く危なくないです。
今回盗まれたのがたまたまNEMだったわけで、これは保管していた取引所のセキュリティが甘かったところを突いてきたわけです。もしXRPのセキュリティが甘かったらXRPが盗まれていたでしょう。
ということで、NEM自体は何も危なくはありません。
ネットショップに導入する場合はどうすれば良いのか?
申しわけないのですが、専門外でネットショップ導入方法はよく分かりません。
bitFlyerのBitwireショップや、コインチェック
ペイメントを使えば、ネットショップでのビットコイン決済は簡単に導入できるようです。
モナコインであれば既に紹介したモナッピーでしょうか。
Zaif(ザイフ)PaymentのAPIともにゃが連携できるので、この業界に詳しい人に依頼すればネットショップでのモナコイン決済はできるはず。
これ以外の仮想通貨決済を行う場合、その時の相場で日本円請求額を仮想通貨請求額に自動換算して、請求アドレスをQRコードを自動発行、入金トランザクションがあったら決済完了画面に移行して、ショップから発送連絡を待つ、というシステムを作る必要があるのかな。
いずれどこかの会社が簡単に決済導入できるAPIを開発してくれるかもしれません。
先日の記事で書きましたが、アメリカの仮想通貨取引所のCoinbase社はネットショップで簡単に仮想通貨決済ボタンを作れるシステムを公開しています。日本でもこういうのが出来上がる日が来るかも、来ないかも。
ちなみに、知り合いで実際にネットショップにビットコインキャッシュ(BCH)決済導入をしてる人がいるので、興味があれば紹介できると思います。
というわけで、集客増やしたい・売上増やしたい全国のお店経営者の皆さん、仮想通貨決済導入はチャンスですよ~。
値下がりリスクさえ背負えればですけどね。
ではでは。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。