※このエントリーは2018年1月31日に追記して再更新しています。
@マナです。
今日は私が考える仮想通貨のインデックス投資方法を書いてみます。
インデックス投資とは
インデックス投資とは市場平均を目指す運用方法のこと。
株の世界だと「日経225インデックスファンド」という投資商品がありますが、これは日経平均株価に採用されている銘柄225種類から約200種類を選んで購入する”株の詰め合わせパック”のようなイメージ。
少ない銘柄だけを購入して運用するよりは低リターン。その代り低リスクというメリットがあります。
仮想通貨の場合はCRIX(CryptoCurrenc Index)という仮想通貨市場のベンチマークは存在しています。
仮想通貨のTwitterやチャットを見ていると「XRPしか持って無い」「NEMしか持って無い」という人を見かけますが、個人的にはかなり危ない買い方だと思います。そんなこと言うと、相場が好調で含み益が出ている時は「ほら見たことか」とドヤ顔されるんですが、相場が下落すると急に黙り込みます。下げ相場は怖いですからね。
そんな時でもインデックス投資を実行していた人にとっては、割と楽観視していることができます。
仮想通貨は投機である
長期投資なら基本的には分散が良いと思っています。個々の銘柄が30%下落しても、他の銘柄が下がらない・または上がっていればダメージは小さく済みます。メンタルも消耗しませんしね。
そもそも仮想通貨プロジェクト自体、実生活ではまだほとんど使われていない、今後どうなるか未知数が大きい”投機”であります。プロダクト(製品)が完成していないICOプロジェクトも多いです。仮想通貨自体、全てが投機なのです。
仮想通貨の今後の市場動向
↑こちらは仮想通貨市場の大きさを表したここ1年のグラフ。2018年1月26日にコインチェックさんでNEM(XEM)盗難事件が起こり市場が冷え込む様相を見せていますが、メルカリやLINEなどの大手企業が仮想通貨事業へ参入したり、bitFlyer
はアメリカとヨーロッパでも事業開始します。
KodakもICOを行ってブロックチェーンを利用した写真著作権サービスを開始。FacebookのCEO・マークザッカーバーグも「暗号通貨を学習していく」と言いますし、イーサリアムはNASAで利用されるなどなど・・・
こういった事実から判断して、今後も成長分野になる可能性があります。
であれば、多銘柄に分散して購入するインデックス投資でも、それなりの運用成績を出せる可能性もあります。
仮想通貨市場が全体的に伸びていけば、多銘柄購入であるインデックス投資でも、それなりの成績を得られる可能性が高くなります。これは先人たちが株式市場で証明してきています。
「ウォール街のランダムウォーカー」「敗者のゲーム」は名作ですので、まだ未読の方はぜひ読んで頂きたい二冊です。
前置き長くなりすぎたので、ここから本編です。ごめんなさい。
インデックス投資における仮想通貨銘柄の選び方
「仮想通貨市場が伸びていくことを期待している。でも個別銘柄を買うのはリスクも高い。ならインデックス投資にしよう。でも具体的にはどうやって銘柄を選ぶべきなのか。何がどんな特徴があるのか、自分で選ぶのは面倒だし時間もかかる・・。」と考えている人もいるでしょう。
手っ取り早いのはこんな方法です。
- 時価総額順で選ぶ
- Cryptomisoランキングを参考にする
- 日本の取引所銘柄だけでポートフォリオ構成する
- 企業が行っている仮想通貨インデックスファンドの銘柄を参考にする
- 1~4を総合評価、良いとこ取りをして選ぶ
1.時価総額順で選ぶ
仮想通貨市場を見ていると、多くの人が気にしているのは銘柄ごとの時価総額。
時価総額が高いほど人気が高い傾向で、流動性も比例傾向である。
ということで、仮想通貨を時価総額で調べてみよう。この調査にはCryptocurrency MarketCap(CMC)や、coingeckoが役立ちます。 ここではCMCを参考にします。
CMCのサイトを開くと、時価総額順位100位までズラッと表示されます。
これらを何銘柄買って、配分をどうするかは自分次第。
日本の仮想通貨取引所だけでは買い揃えられないので、海外取引所も利用する必要があります。Binance(バイナンス)、Kucoin、Bittrexで揃えられます。
保有銘柄を少なくするほどリスクは高くなります。だからといってリターンの期待値が高くなるわけじゃありません。例えば時価総額が高い順に10銘柄購入した場合、これらは既に相場がだいぶ高騰しているからです。
ゆえに、上から10銘柄だとリスクが高くリターンの期待値も低くなります。インデックス投資の場合は分散してリスクを低くすることも目的ですから、上から20銘柄、30銘柄でも良いと思います。
仮に30銘柄のインデックス投資なら、今日現在では上記画像に記した銘柄になります。23位のtether(USDT)は、ドルとペグされた仮想通貨なので省きます。
勿論、31位以下からも組み合わせは自由です。ですが、43位のDogecoinは開発が既に止まっている仮想通貨ゆえ、私なら省きます。(用途はあるのですが)
36位の0x、39位のWaves、56位のKyberNetworkは分散型取引所プラットフォーム銘柄で、次の仮想通貨取引所の主流になると期待されているトークンです。もし自身の学習で「これは将来的に期待値が高そうだ」と思う銘柄は組み込んでも良いと思います。
投機性を高くする場合
もし投機性を高くする場合は、大胆に1位~10位を削ってしまう方法もあります。時価総額がまだ低くなるので、これから成長する期待値が高くなる分、リスクとリターンが高くなる可能性があります。
このケースでは少しでも投機性を低くするなら、プロダクトが無い通貨の保有割合を減らした方が良いと思います。と言っても1つ1つ調べるのは大変でしょうから、面倒であれば均等に購入して、毎月積み立てる方法が良いと思います。
2.Cryptomisoランキングを参考にする
Githubのコミット数でランキングを付けているCryptomisoというサイトがあります。
Githubとは、プログラムのコードを公開しているプラットフォーム。仮想通貨の基本はオープンソースで、誰でもコードを見られるようになっています。
つまり、Githubで注目されている仮想通貨銘柄をチェックすることができます。
ですが、このランキングではまともにローンチされていないコインがランキング10位台に位置していることもあるので、あくまでちょっとした参考程度にとどめておく方が良いと思います。
3.日本の取引所銘柄だけでポートフォリオを構成する
日本の取引所銘柄だけでポートフォリオを構成する選択肢もあります。日本の仮想通貨市場だけに特化する目的です。株式でいう「日経225インデックスファンド」のようなものです。
現在、日本銘柄でホワイトリストになっているものは以下の通り。
BTC・ETH・BCH・XRP・LTC(主にGMOコインで取り扱い)
NEM・MONA・ZAIF・XCP・BCY・SJX・FSCC・PEPE・CICC・NXSC(主にZaif(ザイフ)で取り扱い)
ただ、先述したように、2017年の1年で相場が大分高騰している銘柄が多くなっています。
4.企業が行っている仮想通貨インデックスファンドの銘柄を参考にする
企業が行っている仮想通貨インデックスファンド銘柄を参考にするのも良いと思います。
私が把握しているものはBitwiseとCrypto20です。
Bitwise
上記画像はBitwiseのHOLD10というインデックスファンド銘柄の構成です。ビットコインの比率が大きいことが特徴。
この10銘柄は去年1年で高騰したので、2017年の成績は大好調となっています。
Crypto20
次にCrypto20の2017年8月時点の構成比率。この記事で紹介している方法に近いポートフォリオですね。
構成比率の上限が10%にしていることが特徴のインデックスファンド。
過去の成績です。あまり市場が盛り上がらなかった2016年でも、6カ月で+47.2%だったようです。
ちなみに、このインデックスファンドはC20というイーサリアムERC-20トークンになっていて、購入する事ができます。
取引所はhitBTCとBiboxで扱っていて、自分で一銘柄ずつ購入が面倒な人はこちらを選ぶケースもあるとのこと。楽ですしね。(当ブログの読者様が教えてくださいました。)
ですが、C20プロジェクトの運営者を信用することになるリスクが発生します。不安な場合は自分で1つずつ購入して、ウォレットに保管した方が良いでしょう。
1~4を総合評価して選ぶ
銘柄の選別に時間をかけられるのであれば、1~4を総合評価して20銘柄以上を選別してポートフォリオを組むのも良いと思います。
私なら総合評価して選別し、30銘柄前後でポートフォリオを組むと思います。
長期間かけて購入する
インデックス投資のポイントは、長期間かけて購入すること。
1日で一気に購入することはリスキーです。相場が上下するものは短期考えればリスクが高くなり、長期で考えればリスクは低くなる傾向があります。
ですので、手元に100万円の余剰資金があったとしても、月に10万円ずつ10カ月かけて購入する。1ケ月に10万円であれば、1日約3000円ずつ。取引所によってはmaker手数料が0%のところもあるので、これを利用して手数料コストはできるだけ低く抑えます。
とはいえ、仮想通貨市場は変化のスピードが速すぎるので、3カ月~6カ月に短縮しても良いと考えます。
その後も余剰資金が生み出せるのであれば、毎月少しずつ購入しても良いでしょう。
BTC、ETH、NEM、MONAコインであれば、Zaif(ザイフ)の”コイン積立”の利用が便利です。自分が銀行から自動引き落としされて、次の月に1カ月かけて毎日少しずつ自動購入してくれますので、無駄な手間を省くことができます。積み立てられた仮想通貨は自由に売ることができます。
市場が急過熱している時は購入を控える
購入の方法で気を付けなければいけないので、市場が急過熱している時に焦って購入しないこと。
例えば2017年12月から2018年1月上旬の仮想通貨市場は、何を買ってもプラスになるバブル相場でした。こうなると高値で購入してしまう可能性が高くなります。
バブル相場が落ち着くと、その後は数カ月かけてしばらく下落調子になりやすい。「市場が冷めてきたな」と感じたら購入し始める方が吉と出ます。
購入したらひたすら寝かせて四半期毎に結果を見る
このようにインデックス投資の場合は、沢山の銘柄について購入日も長期間にかけて分散投資をしていますので、日々の個別銘柄チャートに右往左往せずに済みます。
ですので、四半期ごとに結果をチェックするだけで良い。1月1日に買ったら、3月末、6月末、9月末、12月末の4回、結果をチェック。
何かの銘柄だけ異常に高騰してしまった場合は銘柄を組み替えるリバランスを考えても良いのですが、利確につき税金がかかりますので、1年放置して12月末に割り切って全利確、次の年になったら新しいポートフォリオを最初から組み直す方法でも良いと考えます。
また、プロジェクト進行で経過が危なそうなもの、期待値が高い新規銘柄の情報が入ったら、1年の途中でも組んだポートフォリオ内の銘柄と入れ替えることを検討するのも良いでしょう。
2017年は仮想通貨元年、黎明期だったことで、ほとんどの銘柄が高騰しました。ですが2018年移行その反動で、長期に渡って下落する銘柄も出てくるかもしれません。
こういう状況下では、銘柄を少数に絞って購入することはリスクが高くなると考えています。
以上、ご参考頂ければ幸いです。
【このエントリーで登場した取引所】
GMOコイン
Zaif(ザイフ)
Binance(バイナンス)
Kucoin
Bibox
Bittrex
hitBTC
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。