どーも、@マナです。

12月~1月の仮想通貨市場過熱を狙われたのか、30兆円以上の資金が仮想通貨から抜けていきました。日本・世界のタンス預金が引っ張り出されて、早期から仕込んでいた人にさらわれてしまった。
完全に楽観相場でしたからねぇ・・・。やはり世の中甘くない。

ビットコイン相場

ビットコイン相場はギリギリ10,000ドル付近で踏みとどまっていますが、ここ割ったらどこまでもズルズル下がっていきそう。市場の冷え冷え感が漂っております・・。
何かインパクトある好材料が出ないと、このままの流れが続きそう。

ということでこの市場はしばらくどうにもならなそうなので、最近は本を読んでます。
今読んでる途中ですが、とても面白く勉強になってるものがこちら。

敗者のゲームと仮想通貨

敗者のゲーム」 チャールズ・エリス著。
私が勝手に師匠と思っている@妄想175さんが「自分の中では1番」とツイートしていたのを見て買ってみました。

内容は主に資産運用に関するもので、”市場に勝つよりも負けない為にどうするか”についての考え方・方法が詳しく書かれている。

勝負事では「ミスを最小にする側が勝つ」状況になっている敗者のゲームになっている。勝つことよりも、ミスをしない、相手のミスを引き出すことが勝つことに繋がる。
相場や市場でも同じ状況になっている。市場の黎明期はアマチュアが勝つ為のゲームであったが、大きな組織・機関投資家の参入が相次いで市場を支配。優秀な専門家達同士の”敗者のゲーム”と化している。

その中でどう立ち回っていくべきか?・・・という内容が250ページにわたってギッシリ綴られています。

以下、少しずつ引用して中身をご紹介していきます。

人間は常に合理的な行動をするわけではない

行動経済学者が示す通り、人間は常に合理的に行動するわけではない。たとえば、次のような経験は誰にでもあるだろう。

  • 「平均への回帰」という社会科学の原則を忘れがちだ。
  • 統計的な確率を無視してしまう。例えば、確率的にはギャンブルで勝てるわけがないのに、カジノにのめり込んでしまう。
  • 勝ちが続くと、それがずっと続くと思い込む。手持ち投資信託が値上がりしていくと、どんどん強気になる。
  • 現実を冷静にみつめるのではなく、自分の当初の判断にこだわり、それを正当化する材料ばかり探す。
  • 自分の判断力を過信する。
  • 自分は他の投資家よりも多くを知っているという錯覚に陥る

このような経験は誰にでもあるだろう。人間は決して合理的な動物ではない。そしてしばしば大きく判断を間違える。投資とて例外ではない。

投資家が避けるべきリスクを次に列挙しておこう。

・・・

耳が痛い。

2017年5月の仮想通貨バブル当時、私も完全に浮かれてて、「もう完全に勝った」と思った時がありましたが、その後は波乱続き。
下手に動いてかなりの損を出したのですが、その時の心理状態が↑の引用部分と完全に合致しています。
はい、ただのアマチュアアワーで踊ってた一人です。

「ミスターマーケット」と「ミスターバリュー」

株式市場は短期的に乱高下するが、長期的な動きを予想するのは実はそれほど難しいことではない。
株式市場というものを理解するには、まず「ミスターマーケット」と「ミスターバリュー」という2人の人物を通して、マーケットそのものと、投資家としての自分の姿を正確にとらえれば良い。

ミスターマーケットは、とにかく面白いキャラクターなので、常に注目の的である。これに対してミスターバリューは、気の毒にも無視されることが多い。やんちゃなミスターマーケットは悪ふざけばかりしていて、ミスターバリューの方はせっせと真面目に働いているのに。これではとても不公平である。

いたずら好きのミスターマーケットはいつも投資家を翻弄する。無責任のミスターマーケットが踊りや遊びに夢中になっているあいだ、ミスターバリューは表情一つ変えない。

長期的にはミスターバリューは、ミスターマーケットに必ず勝つ。

ミスターマーケットのどんないたずらも、そう長くは続かない。

この部分は、目の前の相場に一喜一憂している人にとっては重要。
ミスターバリューの正体は本に書かれているので、時間をかけてじっくり読んで頂きたい。

ちなみに、この本では「マーケットの予期せざる展開や乱高下は避けられず、長期的に運用成績は『平均へ回帰する』」と記してある。
仮想通貨市場にこれが当てはまるのかは分かりませんが、売買・保有判断の材料にもなるでしょう。

投資は娯楽ではない、責任である

投資は娯楽ではない。責任である。
投資は本来「エキサイティング」なものではない。むしろ原油の精製や、ICの製造工程のように、じっくり腰を据えて取り組むべき作業なのだ。

投資がエキサイティングになってきたら、何かが変だと思う必要がある。
ほとんどの投資家にとって、面白そうだと思えるものは無視する方が良い。

投資で成功するうえでの最大の課題は、頭を使う事ではなく・・・

仮想通貨市場、ほとんどエキサイティングだらけ、変なことだらけだと思うのは私だけでしょうか。

そんな市場でも、長く生き残って勝つ為のヒントが得られる本だと思います。
今後何回も読み直して、体に染みつかせておきたいと思える内容です。

おすすめ。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。