ガクトGACKTのICO,SPINDLE

こんにちは、@マナです。
2017年最後の更新は、話題沸騰中の「GACKTガクトさんのICO」をテーマに取り上げたいと思います。

なお、私情を挟まずに冷静に分析しています。

このICOに参加検討されている方、GACKTファンの方に少しでもご参考頂ければ幸いです。

GACKTガクトさんが関係するICOプロジェクト名「SPINDLE」

既にガクトさんのブログをご覧になっているかと思いますが、ICOプロジェクト名は「SPINDLE」。おそらく「軸」という意味でしょうか。

【大城 ガクト】と【 仮想通貨 】

そして公開されたホワイトペーパーがこちら。

https://spindle.zone/spindlewp20171228.pdf

ICOにおけるホワイトペーパーとは、事業の概要と方向性を示す重要な役割です。一般者へ向けて公開する企画書のような役割。

それではホワイトペーパーの6ページ目からいきましょう。

1.Introduction Fallibilism 可謬主義≒SPINDLE

まず第1章。仮想通貨に触れていない人にとってはこの章から何を言ってるかほとんど理解できないと思います。

簡単に言うと「時代背景」について書いています。

1.2「ロックチェーン及び ICO におけるエコシステムの誤謬・錯覚」では、「ブロックチェーンやエコシステムは、誰にも縛られない非中央集権を目指しているはずなのに、結局は形だけのもの(形骸化)しちゃってるよね」という意見を述べているようです。

確かに、ビットコインについては実際そうなりつつありますし、ほとんどのICOプロジェクトはお金だけ集めてまともに製品化されていないものが多く、結局はプロジェクトの開発力とマーケティング力次第です。

1.3会構造の鏡面的再現としての SPINDLE~3.3定しうる反応 統制経済主義者まで

この部分については、プロジェクトにおいてそれほど大事なことは書いていません。

一応大事なポイントとしては、「SPINDLEプロジェクトはヘッジファンドやICOトークンに投資できるプラットフォームだけど、お互い自己責任で使ってね」という部分でしょうか。

つまり、「自己責任でよろしく!その理由と状況はこうだから!」というのを難解な文章と図で説明しています。

4.1SPINDLE MODEL + Service Roadmap va1.1

さて、4章からはロードマップ。いわば「ICO後のスケジュールはこうですよ」という予定表です。

ここからはまぁまぁ大事な部分ですが、他の数々のICOも基本的には載せています。当然、予定は未定という言葉あるように実現されるかは分かりません。

とは言え、資金を集めるクラウドセールまでは必ず実行します。

PROTO#4まで投資家にとって出口戦略が無い構造

著作権で突っ込まれそうなのでホワイトペーパーの図も掲載しませんが、14ページをご注目ください。

PROTO#1~PROTO#2について

SPINDLEのICO参加者は、自分の資金と引き換えに”SPDトークン(SPDという仮想通貨)”を得ることができます。

そして、SPINDLEというスマホアプリ内のプラットフォーム(ファンドを紹介して売買する場所)の中で、SPDトークンを使って自己責任でファンドに投資する事が出来ます。

分かりにくいと思うのでもう少し簡単に説明すると、「SPIDLEという投資ができる世界空間があって、自分のお金を払うことでSPINDLE内で使えるお金(SPDトークン)を手に入れられる」ということです。

メルカリ内で使えるメルカリポイントを手に入れる感覚です。メルカリポイントは商品を購入することも出来ますし、日本円に換金することができます。

ですが、PROTO#2の段階ではSPDトークンは日本円に換金出来ません。

SPINDLEプラットフォーム内で仮想通貨ヘッジファンドにSPDトークンを使って1000SPDを投資したとしましょう。投資先の価値が10倍に上がって10,000SPDになって売却。手持ちのトークンは10,000SPDに増えました!

・・・ところが、この時点では誰かに売る事ができません。
つまりゲーム内の通貨と一緒です。ネットゲームであれば換金できるところもありますが、SPINDLEでは存在しません。

もしかしたら、世界のどこかの仮想通貨取引所がSPDトークンを上場すれば、その取引所に手持ちのSPDトークンを送って、ビットコインに換えて、日本の取引所にビットコインを送って日本円に換金することは出来ます。

ただし、「取引所に上場したら」の話で、上場されない限りはこの段階では日本円に換金する事が不可能です。

PROTO#3

PROTO#3はPROTO#2とほとんど違いはありませんが、SPINDLEプラットフォーム内でさらにICOが行える予定になる点が異なります。

PROTO#3VISA&MASTERデビットカード導入

PROTO#4の段階にきて、ようやく出口が見えます。ホワイトペーパーの15ページをご覧ください。

VISA/MASTERデビットカードと提携をして、SPDトークンを使ってVISA/MASTR加盟店で決済が出来るようにすることを目標にしているようです。

現在でもビットコインデビットカードは存在していて、このカードにビットコインをチャージした後、ウェブサイト内でドルなどに交換した後、お店で使えるようになる仕組みです。

SPDトークンのプロジェクトがここまで進むかは定かでは無く、いつになるかも不明です。
つまり、デビットカード提携が実現するまで、SPDトークンを使って実店舗で買い物をしたりすることは出来ません。

5.1 SPINDLE(スピンドル)トークン概要

ブロックチェーンはERC-20を利用しているようですので、イーサリアムを利用します。

おそらく、このICOへの参加はイーサリアムが必要になるでしょう。コインチェックZaif(ザイフ)で購入可)。

なお、総発行数は100,000,000,000SPD(100億SPD)。なかなか多目ですね。トークンセール価格はまだ公表されていません。

5.2 SPINDLE ICO ROADMAP

ここも結構重要です。

2017年10月:プライベートプレセール開始
2017年12月:ホワイトペーパー公開
2017年1月:プレセール終了(国内)
2017年4月:全世界向けクラウドセール開始
2018年5月以降:SPDトークン発行。ウォレット付与、アプリβ版ローンチ、取引所上場(ICO)

↑ポイントは「「2018年5月以降」という点。ロードマップの説明文には「可能な限りICO直後のサービスローンチを開始する目標である」と書かれていますが、予定は未定。

2019年1月でも2018年5月以降という表現は当てはまってしまうので、ローンチ時期・取引所上場時期が未定です。
ですので、このトークンを得ても売れない可能性も考慮するべきでしょう。

5.3 SPINDLEトークン流通・ICO 調達資金使途

ここも重要です。プロジェクトチーム関係者が全発行トークン量の何%を握るかですので。

見ると、15%ほどのようですね。通常のICOにしては少な目。ICO参加者には全体の65%。

5%が法務とアドバイザーへの報酬、、10%がM&A・買い戻し・オプション用とあります。この点については、あまり無茶はしていないようですね。

また、トークンの焼却は無しのようです。

SPINDLEはどうなるか?

ご自身でご判断ください。

PROTO#4のステージまでプロジェクト開発が進まないと、SPDトークンをお金に換えることが出来ないリスクは伴います。

PROTO#2のステージでも、どこかの仮想通貨取引所で上場されれば、売買することは出来るようになります。ですが、取引所に上場される予定は明確に発表されていません。

最近のICOだと、既に「〇〇の取引所に上場が決定しています」というものが増えています。これならトークンセールに参加した後でも、トークンが安くても高くても売ることができます。上場が無ければ売ることが出来ません。

大切なお金です。よく考えましょう。

私個人の考えとしては、GACKTさんなら音楽系のICOをやったらもっと賛同者や共感者も増えて盛り上がったんじゃないかなと思います。
話題性としては大きいですが、プロジェクト内容が不明瞭で、期待感をそそられません。

それでは皆さま、良いお年を。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。