こんにちは、@マナです。
ビットコインのスケーラビリティ問題・手数料高騰問題に言及して、ビットコインキャッシュ「いけいけ!押せ押せ!」な雰囲気を感じていいますが、ここで一度「ビットコインキャッシュに何か問題は無いのか?」を調べてみようと思いました。
ちなみに、今日は専門用語がちょこちょこ出てくるので、初心者の人には分かりにくい内容になっています。
ですが、基軸通貨になっているビットコインと、期待されているビットコインキャッシュの現状について考える材料になると思います。
ビットコインキャッシュで将来起こりうる問題点
このエントリー書いている間に、適切な答えだと思われるものをBTCNさんの記事「ビットコイン、スケーラビリティ問題への対応は急を要する」が書いておりました(笑)
これを読めばビットコインキャッシュだけじゃなく、ビットコインの問題点も分かると思います。
(情報提供頂いた@単眼愛(モノアイ)さん、ありがとうございました)
ということで、BTCNさんの記事をざっくりと要約してビットコインキャッシュに当てはめて考えたものを箇条書き。
- 仮にビットコインがVISAやMASTERカード並に使われたら、ビットコインサービス提供者やノード保有者一人あたり年間47TBのデータ量を保有し続けることになる。ビットコインキャッシュだともう少し大きくなる。
- ビットコインキャッシュはブロックサイズ内のトランザクション(取引データ)が一杯になれば、ブロックサイズを拡張していく仕様。
- つまり、トランザクション(取引)が増えれば増えるほど、BCHサービス提供者やフルノードを持っている人は大量のデータを保持し続けなければいけない。
- 管理コストが増大して、ノードを放棄する人が増える可能性が考えられる。
- 1ブロックのデータサイズが大きくなり過ぎると、データ転送に時間を要するのでは?
- ビットコイン・ビットコインキャッシュのネットワークが正常に機能しなくなるかも?
つまり、「ブロックサイズを上げればデータ転送までの時間が増えて、データを管理する方がとてつもない大きなデータ量を保管し続ける負担が重く圧し掛かるだろう。その結果、ビットコインキャッシュのネットワークに支障が出るのでは?」ということか。
ビットコインキャッシュは現状では増大するトランザクションを捌く解決方法はブロックサイズを上げ続けるしかないから、「いつかは限界が来るよね」ということのようだ。
そしてビットコインの場合は既に限界に来ていて、これを解決する手段がライトニングネットワーク(LN)というわけなのですな。ブロックサイズを上げずにブロックチェーンを使わずに取引できるようになる、
ただし、ライトニングネットワーク(LN)が仮に実現するとしても数年後の見通しなので、その間の仮想通貨決済や取引所の基軸通貨はどうやって凌ぐのか?と考えると、今のところはブランド力・政治力を考えるとビットコインキャッシュということになるのでしょうか。
ところで年間47TBの管理コストってどうなんだ
大きな問題として言及されている1つは、ビットコインキャッシュのトランザクションデータ増大のように思えたので、じゃぁ年間47TBのデータを管理するコストってどのくらいなのか?を調べてみる。
まずはハードディスク。
IOデータで48TBものが約50万円だった。個人じゃ厳しいけれど、企業なら全然余裕なんじゃないかと思ったり。
ハードディスクの寸法は28cm ×22cm × 20cm。結構小さいですね。6畳一間になら100台くらい設置しても大丈夫そう。
じゃぁ電気代はどうなんだ。
年間24時間365日点けっぱなしの電力は約24,000円。これにコンピュータも必要になるから、詳細な必要電力はよく分からないけど、思ってたほどじゃない。
私はフルノードも立ててるわけじゃないので詳しくはわからないのですが、年間47TBの管理がそんなに大変か?と見れば、ビットコイン・ビットコインキャッシュのネットワークが正常に機能して価値を保ち続けるのなら安いものだな・・と思ったのですが、どうなんでしょうか。ノード立ててる人はそれなりのビットコイン・ビットコインキャッシュ持ってるんじゃないのかな。
詳しい人がいたら誰か教えてください。
ビットコインキャッシュのブロックデータ転送速度
次の問題はビットコインキャッシュのブロックデータ転送速度。
ビットコインキャッシュのブロックサイズは現在8MBサイズで、実際は2MBくらいしか使われていないらしい。まだビットコインほど需要が無いですしね。
ちなみに今のビットコインの取引データがどれくらい詰まっているかですが、
今日の時点で115MB。件数にすると約10万件。この状態では手数料が2500円~3500円、着金に1時間かかる。とてもじゃないけど決済に使えるような状態じゃない。
じゃぁこれをビットコインキャッシュのブロックサイズを32MBブロックにした場合、ビットコインで詰まっている115MB分の取引はたったの4ブロックでこなせてしまう計算。
1つ32MBのデータを転送にかかる時間は、速い回線なら2~3分くらいなんじゃないでしょうか。今くらいのビットコインの送金詰まりはあっさり解決しそうに思えますし、今の市場規模なら4MBブロックほどにしてトランザクションを処理していけば詰まりは解消すると思われますが・・・どうなんだろう。
トランザクションが詰まりそうだったら、ビットコインキャッシュはハードフォーク無しで32MBまで拡張できるらしいですし、1GBブロックでも実験は成功しているらしい。手数料1円以下で送受信することができます。
これも詳しい人がいたら教えてください。
ビットコインキャッシュが使われてくれば問題が浮上しそう
素人視点でざっくりとビットコインキャッシュに起こり得そうな問題を考えてみましたが、今の市場規模と成長を考えれば、とりあえず1年ほどは現在の仕様のままで便利に使えそうに思えました。
もしビットコインキャッシュが今から沢山の人に決済として使われ、取引所で基軸通貨として採用され始めて、ブロックサイズを32MB以上に引き上げる時になれば、そこで何らかの問題が浮上するかもしれません。浮上せずに上手く機能し続けるかもしれませんけどね。
「ビットコインキャッシュの方が便利じゃん。今のビットコイン使えないじゃん」という認知が広まれば、ビットコインの価値がビットコインキャッシュに少し移っていくことも考えられます。ビットコインキャッシュの需要が増すわけですから、当然の現象と言えるでしょう。
結論
ということで、当分の間はビットコインキャッシュをドルコスト法で少しずつ買っていくという判断に至りました。(つまり積み立て購入です)
やっぱりビットコインキャッシュ需要は高くなると思いました。儲かるかどうかは分かりません。
ビットコインキャッシュについて起こっている事実も含めた上で判断しています。過去エントリーに書いてますので、興味がある人がどうぞ。
- 米ビットコイン決済大手BitPayが100ドル以下決済を中止を発表
- bitPayがビットコインキャッシュウォレットを対応させた件について
- 【2017年12月追記】ビットコインキャッシュ(BCH)の好材料ニュースまとめ
- 私が2018年はビットコインキャッシュYearになると思った理由
- ビットコイン・ビットコインキャッシュ・ライトコインの送金手数料比較
Zaif(ザイフ)さんで積み立て購入にビットコインキャッシュ採用して欲しいですな。リクエストメールを出しておきましたので、見てくれることを祈ります。
ではでは。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。