こんにちは、仮想通貨について調べることが趣味の@マナと申します。

このページは【随時更新】人気の仮想通貨・調査方法・銘柄に挙げた通貨ごとの詳細を書いており、テーマはライトコインの詳細と、ビットコイン・ビットコインキャッシュとの違いや、私が考える投資判断を書いています。

自身の学習からの判断で書いておりますゆえ、あくまでちょっとした参考程度として頂ければ幸いです。


ライトコインとは

ライトコイン特徴,ビットコインとの違い

ビットコインが2009年1月に誕生。ライトコインは2011年10月に誕生。

ビットコインを「金」と例えると、ライトコインは「シルバー(銀)」を目指して発表・開発が行われている。

ライトコインがなぜ「シルバー(銀)」を目指したか

ビットコインの送受信は”マイニング”によってブロックが生成されて取引が承認していく仕組みだが、ブロックの生成間隔が10分と比較的長いことがネックになることが予想されていた。

また、総発行枚数上限も2100万枚と少なめなことで、小数点8桁まで分割でき、見にくいという欠点がある。

そこでライトコインは、ブロックの生成間隔を平均2.5分にして承認時間を早める仕様で制作した。これならビットコインの4分の1の時間で決済が承認される。総発行枚数の上限も、ビットコインの4倍の8400万枚とした。

取引の承認される回数がビットコインより多いので、より沢山の取引を処理できる。ゆえに、送金手数料も安く出来るメリットがある。2017年12月24日に私が送金実験した時は、Segwitアドレスを使って約30円だった。この時ビットコインは1送金あたり2,700円~3,500円である。(取引依頼が多く処理が詰まっていることが原因)

つまり、「ライトコインはビットコインの欠点になりそうな部分を補うことを目指して開発されている決済通貨」と言える。

ここで、「ビットコインとライトコインが共存できるのか?どっちか片方だけで良いのでは?」という疑問を抱く人も多いと思う。それは、日本でも多種多様なプリペイドが発行されていることを含めて考えれば良いと思う。Suicaを使う人、Edyを使う人、nanaco、WAONを使う人など様々である。

仮想通貨の場合も、決済事業者や店舗側の都合によって導入するべき通貨が異なっていくことは想像できるゆえ、シルバー(銀)を目指したライトコインがあっても特に問題は無い。

ライトコインの人気度

日本の仮想通貨市場ではライトコインがあまり話題に上ることがなく、人気度は低いと感じているが、アメリカでは人気が高い。

その理由の一つとしては、ユーザー数1000万人以上を持つアメリカ最大の仮想通貨取引所であるコインベース(coinbase)と同企業が運営するGDAXで取引できる通貨の種類が3種類しか無く、2017年12月21日までビットコイン・イーサリアム・ライトコインだけだったことに関係すると思われる。その間にコミュニティも発展した。

グーグルトレンドによるライトコインの人気度指数

↑上記画像は、2017年12月25日時点でのグーグルトレンドによる時価総額が高い通貨の興味度を指数化したものである。ご覧の通り、ビットコインに対する興味には遠く及ばない状況である。

ライトコインの相場価格

ライトコインの相場価格

ライトコインは数年間の間500円~1000円を推移していたが、2017年から仮想通貨市場参加者が増えた事、2017年4月にSegwitアクティベートが確定したことがきっかけで、相場を大きく上げた。

さらに、2017年8月1日に起こったビットコインキャッシュのハードフォーク問題の時には、市場参加者が「ビットコインはどうなるか分からない」と考える人が多くなり、ライトコインを避難先通貨としてスポットが当たった。

しかし、2018年11月に起こる予定だったSegwit2×ビットコインハードフォークでは、ライトコインは避難先通貨として見られずに、ビットコインキャッシュにスポットが当たった。

また、ビットコインとのライトニングを使った高速スワップデモが公開されたことも好材料。下記に動画貼り付けておく。

 

2017年12月16日には大手オンラインゲームサイトのSteamが「ビットコイン決済を止めてライトコイン決済を導入」というニュースが流れた結果、さらに高騰した。
ただし、このニュースは表現に誤りがあり、正しくはSteam社がライトコインを採用したのではなく、どこか別の会社がライトコインでSteam金券を購入できるサービスを開始したというものである。

この点を勘違いしている人も多いと思うので、一時1LTC=4万円の値を付けた事は過大評価されていると個人的には考えている。

開発者のチャーリー・リーが自分が保有するライトコインを全て売却する

なお、ライトコイン開発者のチャーリー・リーは2017年12月中旬に、自分が保有するライトコインを全て売却したことが話題になった。

売却した理由は、「自分が保有していることでライトコインに対してのポジショントークが多くなるから。そこを抜いて開発をしっかり続けたい」という想いからのことだと説明している。

ライトコイン・ビットコイン・ビットコインキャッシュの比較表

ビットコイン ライトコイン ビットコインキャッシュ
総発行量 2,100万枚 8,400万枚 2,100万枚
アルゴリズム
(暗号化方式)
SHA-256 Scrypt SHA-256
平均ブロック時間 10分 2.5分 10分
ブロックサイズ 1MB
Segwit Acivate
1MB
Segwit Activate
8MB
HF無しで32MBまで拡張可
難易度調整ブロック 2016ブロック 2016ブロック ブロック毎
半減期 21万ブロック毎 84万ブロック毎 21万ブロック
マイナーの初期報酬 50BTC 50LTC 25BCH
現在のブロック報酬 12.5BTC 25LTC 12.5BCH
制作者 Satoshi Nakamoto Charlie Lee viaBTC
公開日 2009年1月3日 2011年10月7日 2017年8月1日
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work Proof of Work Proof of Work
サイト https://bitcoin.org/ja/ https://litecoin.com/ https://www.bitcoincash.org/

ライトコインについての投資判断

ここから先は、私が個人的に考えているライトコインへの投資判断です。

2017年秋以降、ビットコインキャッシュが台頭、比較され始める

ライトコインとビットコインキャッシュの比較

仮想通貨市場は「ビットコインは”金”、ライトコインは”シルバー(銀)”」という見方であったが、2017年8月1日にビットコインから分裂したビットコインキャッシュの誕生で、ライトコインの立ち位置に変化が出てきた。

先述している通り、ライトコインはビットコインの欠点である「取引のスピードと送金手数料の高騰」を補うことが存在意義として見ている市場参加者が多かった。

ところが、ビットコインキャッシュは1ブロックあたりの容量をビットコインやライトコイン8倍である8MB、さらにハードフォーク(プログラムのアップデートのようなもの)をしなくても32MBまで拡張できる仕様である。

ブロック生成間隔はビットコインと同じ10分であるが、取引きの数(トランザクション数)が増大しても手数料が1円以下を保てる。(なお、ライトコイン手数料は30円前後。取引が増えれば高騰する)

さらに、ビットコインキャッシュはビットコインネームブランドを踏襲していて、ビットコインマイナーの政治力・関連する取引所のマーケティング力も大きい。

2017年12月にはビットコインキャッシュを基軸とした仮想通貨取引所が出来上がり、さらにアメリカ最大の仮想通貨取引所であるコインベースとGDAXに上場して相場を上げた。

マーケティング力が高いロジャー・バー(Roger Ver) はビットコインキャッシュを強く支持

ビットコインの発展に大きく貢献してきたロジャー・バー(Roger Ver) はビットコインキャッシュを強く支持して、様々なマーケティングを行っている最中である。
(ロジャー・バーについての概略はWikipediaを参照)

ツイッターを見ていると、時折ロジャー・バーのビットコインキャッシュ推しのツイートに対して、ライトコイン派が「ビットコインキャッシュよりもライトコインの方で良いのでは?」と討論する様子が見られるが、ロジャーは「この市場は資本主義だ」というスタンスで突っぱねている。

つまり、何の仮想通貨が利用されていくかは資本主義経済力が大きく左右しているという考え方である。

この点については私も同意見で、どんなに便利なものでもマーケティング力や政治力が低くては大きな市場を席捲することは難しいゆえ、近年中でのライトコインの台頭は現在不利な状況になりつつあると感じている。

ライトコインのバックボーンはコミュニティであるが、ビットコインやビットコインキャッシュに比べるとマーケティング力も低いと思われる。

2017年12月にLitepayの発表

Litepay

なお、ライトコイン財団は2017年12月に「LitePay」を発表している。

このシステムを利用することでライトコインを使った高速決済が利用可能になり、手数料もかからない。つまり、Litepayのシステムにライトコインをデポジットしておけば、Litepay内で決済や換金ができるものである。日本で言うコインチェックペイメントや、ビットフライヤーのBitwireの類いである。Suicaに似たようなものであり、わざわざブロックチェーンを使う必要性を感じない点については疑問である。

ただし、これらとの違いはLitePayカードの存在で、LitePayに入金しているライトコインをウォレット内でドルに換金し決済もできる点である。

【関連サイト】LitePay公式

ライトコインの今後

ライトコインの存在意義が今後どうなっていくか、個人的に大きく注目している。

仮想通貨市場が拡大するにつれて、ビットコインのスケーラビリティ問題が顕著に表れ始めている。決済通貨や基軸通貨として利用が困難になりつつあるビットコインの代わりを市場が求め始めている。

ライトコインについて直近で明るい材料としては、将来的にライトニングネットワーク(LN)での利用が可能になる未来である、ライトニングネットワーク(LN)が構築されれば、数十円などの少額決済でも1秒以内で終えることができる。この技術はビットコインにおいても開発途中である。ただし、この新しい技術の導入はまだハードルや問題も多く、実装・利用は数年先になることを考えると、短期で見た場合にLNは明るい材料とは言えない。

また、仮想通貨同士をユーザー間で交換できるアトミックスワップで、ライトコインの需要も増加する可能性は考えられる。ビットコイン送金が遅い今、ETH・XRPで送金をする人が増加している。ETHもスケーラビリティ問題に差し掛かっているため、トランザクションが空いている通貨は?と考えると、ライトコインを選ぶ人もいるかもしれない。

もう1つの明るい材料は先述したようにLitePayの存在で、ライトコイン決済の実需が加速していく可能性はあるかもしれない。実需が伴えば、相場もゆっくりではあるが成長していくことも考えられる。

ライトコインを扱っている仮想通貨取引所は多く、コミュニティも根強く歴史も長いことから、突然どこか大きな企業が決済に採用する展開があるかもしれない。そうなれば相場も高騰する可能性はある。
日本ではあまり人気は無いが、アメリカではライトコインホルダーも多い点も注視しておくべきである。

ビットコインが送金・決済用として使えない状況で、どれだけライトコインがその穴を埋められるプロダクトを開発できるかがポイントになると考える。

また、マイニングによる半減期が2019年に起こる予定であることも覚えておきたい。採掘報酬が半減すると基本的には高騰する仕組みではあるが、その時の市場価値次第でもある。

どのみちライトコインも投機ゆえ、単価がビットコインより低いことから今から何倍にも伸びる可能性はあるし、下がる可能性もある。これはどの通貨プロジェクトも同様である。

ライトコインは歴史もそれなりに長くなってきており、ホルダーも多いことから、比較的安定感はあるため、リスクヘッジで保有する人も多い。

ライトコインが購入できる仮想通貨取引所

現在ライトコイン(LTC)が購入できる仮想通貨取引所は、コインチェックGMOコインbitFlyerである。
取引手数料を考えればGMOが安い。ビットフライヤーは手数料が高過ぎてお勧めしない。

海外取引所で最近よく利用されているのはBinance(バイナンス)やKucoinで、日本語も対応している。国内取引所でビットコインを購入して、それを海外取引所に送って購入する流れである。

 
以上、ご参考頂ければ幸いです。

※個人的な学習と調査により作成しております。投資判断は私個人的な見方が強く反映されています。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。