こんにちは、@マナです。
クラウドマイニング(Genesisマイニング)で得た仮想通貨報酬の記帳と仕訳け方法に興味がある方がいらっしゃるようですので、私がやっている記帳と仕訳けの方法を書いておきます。
ちなみに、会計ソフトはクレジットカードや銀行口座などと同期して明細を簡単に取得できるクラウド会計freeeで解説します。
クラウドマイニングの経費計上・仕訳け・記帳
まずはクラウドマイニングに申し込んだ経費計上のやり方。
「取引の登録」から、↑の通り「支出」を選択する。あとは下記の通り入力するだけ。
- 取引日・・・申し込んだ日、クレジットカード決済した日など
- 勘定科目・・・賃借料
- 金額・・・クレジットカードで申し込んだなら、明細に円建てで書かれている額を入力
- 取引先・・・Genesis
- 品目・・・マイニング
- 備考・・・インボイスのリファレンスIDを記入
- 口座・・・使用したクレジットカード
決済に利用したクレジットカードと同期しておく
なお、クラウド会計freeeは利用しているクレジットカードの情報と同期して明細を取得してくれるので、自分でポチポチ金額などを入力する必要が無いので楽ちんである。
経費を計上する前に、必ず使用したクレジットカードと引き落としの銀行口座の同期設定しておくこと。
最初にクレジットカードを同期設定して明細を取得したら、GenesisMiningについての支出について仕訳けすればOK。
経費計上のやり方はこれだけ。
クレジットカードで事業に関係ない買い物をした場合は、全て「事業主貸」で仕訳けすればOK。
勘定科目について
勘定科目は私の顧問税理士の提案で「賃借料」にして、1契約は30万未満にしておいた。
本来、現金主義における賃借料であれば、年内に申告できるクラウドマイニング申込料に制限は無い。だが、意地悪な税務署だと固定資産と押し切ってくる可能性があるので、一括経費計上できる制限の30万円未満にしておくことで、確実に一括計上できるようにしておいた。
備考欄
Genesisマイニングのマイページ「注文状況」から、契約ごとのインボイスの表示をすると、
契約のIDを閲覧することができる。どの契約がどの支出に当たるのかを、後から帳簿で確認できるように、備考欄にリファレンスIDを入力しておくと良い。
マイニング報酬の計上・仕訳け・記帳
次にマイニング報酬の計上・仕訳け・記帳方法。
マイニングの口座を作っておく
まず、マイニングという口座を作らなければいけない。
「口座」をクリックして、
口座登録をクリック。
画面下に「資産の口座を登録」をクリック。
口座名を登録するわけだが、私は「GenesisMining」にしておいた。
すると、クラウド会計freeeのトップ画面に「GenesisMining」の口座が0円で表示されるようになる。
これで報酬記帳の準備は完了。
【修正済み】マイニング報酬の記帳
さて、問題になるのがマイニング報酬の記帳と売り上げるタイミングである。
GenesisMiningの場合、メニューの「ペイアウト」からマイニング量をチェックすることができるが、ウォレットに入金された日や正味ペイアウトの数値と誤差があるので、会計ではウォレットに入金された日付と入金量を記帳していく。
国税庁のタックスアンサーでも「ウォレットに入金された時点で」となっている。
また、GenesisMiningのペイアウトの画面では入金されたことになっていないので、ウォレットには入金されている事が多々あるので、GenesisMiningの管理画面の帳簿は無視して良い。仮想通貨が振り込まれるウォレットの情報を優先しよう。
【記帳例】Monero(XMR)マイニングの記帳方法
それでは具体例を示しながら解説していく。
私はMonero(XMR)をマイニングしていて、ウォレットを見れば以下の通りのトランザクション履歴を見ることができる。
GenesisMiningは最小払い出し量に達すれば払い出しされるようになているので、入金された時のXMR量は0.4~0.5XMR。「2.1」という入金があるが、これは未払い分のXMRが一気に入金されたものだ。
記帳はこの日付と入金量をベースに行う。
グーグルスプレッドシートやエクセルに、↑のようにウォレットに振り込まれた日のマイニング報酬をJPY換算で作っていこう。
1年に1回だと大変なので、月か週に1回が適度だと思う。
coingeckoでJPY建ての仮想通貨のチャートを見て、マイニング日の相場価格を拾ってきて、マイニングの通貨量と掛ければJPY建ての売上高が算出できる。
クラウド会計への記帳は、エクセルのものと同様に毎日会計ソフトに入力するのはアホらしいので、仮想通貨の銘柄ごとに1カ月分を合算して入力すればOK。月末で区切って、SUM数式で保有通貨量とJPY建ての報酬合計を出そう。
【実際の例】会計ソフトに入力してみる
私の2018年1月分のMonero(XMR)マイニング報酬は、JPY換算だと221,302円、入金XMR量は5XMRだった。これをクラウド会計freeeに入力してみよう。
「取引の登録」をクリックして、
「収入」をクリックした後、下記通りに入力。
- 決済・・・完了
- 口座・・・GenesisMining
- 取引日・・・月末にする
- 勘定科目・・・売上高
- 金額・・・月1回のマイニング報酬を日本円換算した額
- 取引先・・GenesisMining
- 品目・部門・メモタグ・・・クラウドマイニング+メモタグに仮想通貨銘柄
- 備考・・・マイニングした仮想通貨の量
ここで「収入を登録」をクリックせずに、「詳細登録」をクリックする。
クラウドマイニング報酬は非課税売り上げなので、税区分の箇所を「非課売上」にする必要がある。
これで月1回のマイニングの記帳は完了。「登録」をクリックして終了だ。
テンプレート登録しておくとさらに記帳が楽
マイニングの記帳と仕訳けはこれから毎月行うので、テンプレートに登録しておくと楽だ。
「取引テンプレートの設定」から、
↑の通り、金額・メモタグ・備考欄が空欄になったテンプレートを登録しておくことで、
取引き登録の時に、取引テンプレートを呼び出すことが出来る。記帳と仕訳けがさらに楽になるのでお勧め。
これで、2018年1月分のMonero(XMR)マイニング報酬の売上を計上することができた。
ここまでやっておけば、年度末時期に確定申告や決算時の作業で「ぎゃーー」という思いをすることが全くなくなる。
マイニングした仮想通貨を売却した時の計上方法
なお、マイニングした仮想通貨は誰もが将来的に売却する予定だと思う。売却して利益が出た場合、さらに売り上げの計上が必要だ。
↑日々のマイニング報酬の記帳項目の横に、「売却日」「売却時のレート(JPY)」「売却額(JPY)」「損益(JPY)」の項目を作っておく。
仮に今から約1年後の2018年12月20日に、1XMRが10万円になったところで、2018年1月マイニング分XMRをすべて売却してJPYに換えたと仮定する。
売却したことで、さらに278,698円の利益が出たので、再度会計ソフトに売上計上をする。
↑差益を計上して終了。備考欄には「売却分の仮想通貨数量を入力しておけば、後から見返して分かりやすい。
売却後、銀行口座へ振り替えする流れ
取引所で売却してJPYに換えたXMRは、取引所から銀行口座に振り込ませた時点で、GenesisMiningの口座から銀行口座に「振替」の仕訳けをすれば良い。
では例として、GenesisMiningでマイニングした仮想通貨を国内取引所で日本円に換えた額が100万円だった。
それを住信SBIネット銀行に振り込んだとしよう。
「取引」から「口座振替」を選択する。
- 振替日・・・銀行口座に振り込まれた日
- 振替元口座・・・Genesisマイニング
- 振替先口座・・・住信SBIネット銀行
- 備考・・・売却した仮想通貨量
- 金額・・・売却金額
- 手数料・・・振込手数料があれば記入
これで、genesisマイニングの口座からSBIネット銀行に会計上で資金が移動できる。
ちなみに、仮想通貨取引所と親和性が高い住信SBIネット銀行口座は持っておくことをお勧めする。振込手数料が無料~安く出金入金も速い、取引所のほとんどがこの口座を使っているし、クラウド会計freeeの同期・明細取り込みにも対応している。
以上がクラウドマイニングの経費計上から売上計上、将来的な売却までの記帳と仕訳けの流れです。
これを税理士に丸投げした場合、かなりの手間になるので年間数十万近くの税理士費用がかかると思われます。
なので、週に1回とかコツコツと記帳をしておくことで、数十万円の税理士費用を節約できるし、決算時に膨大な記帳作業で追われることもないので泣かずに済みます。
ということで、今秋~冬にGenesisMiningに申し込んだ人は、記帳と仕訳けの準備、心構えはしておくことをお勧めします。
・・・え?これ見たら面倒くさいと思った?税理士に丸投げしたい??
税理士に丸投げしたら、相場が爆上げでもしない限り赤字になると思いますよ。
やってみれば大した手間じゃないので、コツコツ頑張りましょう。私は楽しんでやれてます。
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このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。