ビットコインSegwit2×ハードフォークの対処・対策

※Segwit2×分裂は2017年11月9日、中止(中断・保留)となりました。以下記事をご参考ください。
ビットコインSegwit2×ハードフォークによる分裂中止(延期)

この記事は11月8日時点で書いたものです。


こんにちは、@マナです。

2017年11月16日前後にビットコインのSegwit2×ハードフォークが起こまで約1週間となります。
この日を安心して迎えるための準備・対策・注意点をまとめておこうと思います。

ビットコインSegwit2×ハードフォークのおさらい

ビットコインSegwit2×ハードフォーク
予定通りにビットコインSegwit2×ハードフォークが起これば、持っているビットコインと同じ枚数分のコイン「B2X」という名のコインが付与されます。

ですが、仮想通貨取引所によっては「安全性が確認できたら付与する」「リプレイプロテクションが実装されたら付与する」と発表しているところもあります。

現状では日本の取引所では「安全性が確認できたら」というスタンスがほとんどです。Segwit2×はリプレイプロテクションを実装しませんので、日本の仮想通貨取引所でB2Xが付与される可能性は低いと考えています。

また、海外取引所では「ハッシュパワーが集まった方のコインをビットコインとする」と声明を出しているところもあります。

元々、Segwit2×は現在のビットコインSegwit1xを消して乗っ取ろうというような目的のハードフォーク。分裂後にマイナーがB2Xの方に集まれば、B2Xが本流のビットコインになる可能性があります。ですが、今までのビットコインにマイナーが集まればそのままということになります。

とはいえSegwit2×はリプレイプロテクションを実装していないのですから、B2Xコインだけを取引所間やウォレットから移動させる場合には、特殊な操作をしないと、B2Xと一緒にビットコインも移動させられてしまう可能性があります。

この「特殊な操作」については、取引所側が対応してくれることもありますし、ウォレット側が新しいプログラムやマニュアルを用意して対応することを検討しているようです。

ビットコインを取引所に置くかハードウェアウォレットに置くか

仮想通貨取引所に置く場合

まず、最初に考えなければいけないのは、「ビットコインを取引所に置くか、ウォレットに置くか」です。

ハードフォーク直後、取引所によってはすぐにB2Xコインが付与されて、その取引所内ですぐに売買することが可能になります。

例としてはBinance(バイナンス)取引所やhitBTC取引所で、ビットコインゴールドの付与も10月24日にいち早く行われ、売買されています。すぐに売り抜けを狙っている人は、即時付与される取引所に保管するようです。

ですが、取引所にビットコインを預けるということは、自分の資産の権限全てをゆだねる行為に等しいものですので、そこをよく考えましょう。

ハードウェアウォレットに置く場合

次にハードウェアウォレットにビットコインを保管する場合。

TREZORLedger Nano Sは、「ビットコインとB2Xを別々にサポートする」とアナウンスしています。
別々のコインの取り出し対応がされれば、両方のコインは安全です。

ハードウェアウォレットを持ってる人は、以下の記事をよく読んでおくことをお勧めします。
ファームウェアやウォレットアプリのバージョンアップは最新のものにしておくことには注意しておくと良いです。

Ledger社:Preparing for Segwit2x hard fork
TREZOR:TREZOR Statement on SegWit2X Hard Fork

↑B2XとBTC別々に扱うためのマニュアルを用意すると書いていますね。ハードフォーク後は注意してください。

ハードウェアウォレットに保管してハードフォークを迎える場合は、ハードフォーク後取引所にB2Xコインを送って売り抜ける、などの行為は難しくなります。

それでは次に注意点です。

【注意点1】ハードフォークの直前直後はビットコインを移動させない

Segwit2×ハードフォークが起こるとビットコインのネットワークが混乱する可能性があるので、ハードフォーク直前直後ではビットコインは移動させない方が良いです。

送出手数料を安くしすぎてしまうと、着金するまでに2日ほどかかってしまうケースがあります。
ですので、ハードフォーク時の保管場所をどこにするか決めたら、手数料はあまりケチらずに、ハードフォークが起こる2日前くらいまでビットコインの移動は済ませておいた方が良いと思います。

また、ハードフォーク後のビットコインの移動については、保管場所にしている取引所やウォレットのアナウンスをチェックして、問題が無い事を確認してから、またはBTCかB2Xだけの取り出し方法のアナウンスが出てからにしましょう。

【注意点2】取引所内での売買は問題は無い

取引所内であれば、ハードフォーク前後でも仮想通貨の売買を行っても問題はありません。
例えば、ハードフォーク時にBinance(バイナンス)取引所にビットコインを置いていてB2Xが付与されたとします。その前後でもビットコインを使用して売買をしていても問題はありません。

取引所内での売買は、ビットコインのチェーンを使ってビットコインを移動させるわけではないからです。

問題があるのは、取引所からビットコイン、またはB2Xコインを、他の取引所やウォレットに移動させる場合です。

【注意点3】ウェブウォレット、アプリにビットコインを保管している場合

ビットコインウォレットはウェブウォレットやスマホアプリなどいろんなものがありますが、ウォレットによってはB2Xをサポートしないものもあります。

B2Xをサポートしないウォレットに保管してる場合は、もちろんB2Xコインは付与されません。特殊な取り出し操作をすれば一部可能なものもあるそうですが、困難なケースが多いようです。

未だにSegwitアドレスに対応していないウォレットもあるくらいですので、そういったウォレットでの保管は個人的にはあまりお勧めしません。

Segwit2×に対応すると発表しているTREZORLedger Nano Sに保管することをお勧めします。

Ledger社のように「BTCもB2Xも気にしない、どっちでも構わん」という人は、何もする必要はないです。

さいごに

Segwit2×ハードフォークまで残り約1週間、海外のメディアでは「Segwit2×ハードフォークは成功しない」という記事が出たりしていますが、最後までどうなるか分かりません。

ギリギリになって起こらない可能性ももちろんありますが、今は起こる予定で進んでいますし、リプレイプロテクションは実装されていない事も分かっているので、事実に基づいた行動をしていくしかないと思います。

個人的には、早くハードフォークが終わって欲しいです。

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。