先日、友人からこんな質問を受けました。
こう聞いてくるってことは、おそらく「値上がりしてるから、買えば自分も儲けられるかも?」と思ってるんでしょう。
仮想通貨の世界に手を出す動機は、最初は誰しもそんなもの。私もそうだったし。
でも、仮想通貨の世界は分かりにくいし、ネットで情報探しても今一つピンとこないので、誰かに聞けたら嬉しいですよね。
ということで、私が友人にした返答を書いておくので、何かの際にご参考頂ければ幸いです。
【質問1】ビットコインは危ないって聞くんですが
マウントゴックス取引所の破綻について
一般の人が「危ない」と認識してしまった原因は、おそらく”マウントゴックス取引所”に保管していたビットコインが盗まれて、会社が倒産してしまった事件じゃないかな。
ビットコインはこういった取引所で売買するんだけど、購入してそのまま取引所に置いておくこともできる。
ビットコインはネット上で送受信できるお金で価値もどんどん上がっている。沢山ビットコインを保管している取引所は、日々ハッカーから狙われているんだよ。
そして2014年2月、マウントゴックス社はハッカーによって114億円分のビットコインを盗まれて倒産してしまった。この取引所にビットコインを保管していたユーザー達は、ビットコインを失ってしまった。
あくまで危ないのは取引所に保管していたからであって、”ウォレット”という取引所以外に作ることができる自分専用の仮想通貨財布のようなものに移動しておけば、ビットコインを失わなくて済んだんだ。
だからビットコイン自体は危ないわけじゃない。危ないのは取引所に保管していたりとか、パスワードやIDのセキュリティ管理が甘い人。取引所のセキュリティ体制にもよる。
ビットコインはネット上のお金だから、ネットセキュリティが甘いと盗まれたり紛失してしまうからね。
2017年はビックカメラ・マルイ・HIS・メガネスーパーで決済できるようになった。大企業が危ないものを決済導入するわけがないでしょ?
自分でしっかり管理できない人には危ないと言えそうですね。
銀行だとお金の管理や保管は銀行がやってくれるし、倒産しても1000万円までなら補償されるよね。
でも、仮想通貨の場合は、基本的に補償が無い。盗まれた場合は、コインチェック取引所は上限100万円まで補償、bitflyer
取引所は日本円のみ最大500万円まで補償してくれるくらい。でも倒産したら補償されない。
だから、自分でウォレットに移動させて保管して、秘密鍵(暗証番号のようなもの)を忘れないように自己管理する必要がある。お金を管理することに関しては、基本的には誰も助けてくれないんだ。
ビットコインは誰でも気軽に購入できるんだけど、その後の管理が大事。管理を自分でしっかり行えるかで、「危険か、そうじゃないか」も変わってくる。
【質問2】暴落という意味での危険性
ご覧の通り、値動きが激しい。
6月に1ビットコインが33万円まで上がって、その1か月後には21万円まで下がった。その1か月半後に54万円まで上がったんだけど、30万円ほどに急落して、その後1週間で42万円まで戻してる。
日本円やドルと違って法定通貨じゃないので、投機的なお金が入ってくるからと言われている。
決済できる店舗が増えているとはいえ、まだ信頼度は日本円などの法定通貨に比べると低いから、「中国の仮想通貨取引所がビットコインの売買を禁止した」という悪材料ニュースが出るだけで、一気に暴落することがあるんだ。
2017年8月にはビットコイン分裂騒動があって、分裂2週間前にはそれまでの最高値から36%もマイナスになった。
確かに、僕も日本円の方が安心できます。ビットコインが値上がりしているとはいえ、「将来どうなるか?」と考えればまだまだ先行き不透明に感じます。
悪いニュースが出れば「危ない」と思ってすぐに手放したくなるかも・・。
仮想通貨はまだまだ知名度も低いし、実生活でほとんど使われていないから、信頼も低いよね。
暴落は確かに怖いんだけど、「ビットコインはまだまだこれからだ」という見方をする人も増えてきているし、仮想通貨が認知されつつあるので、市場は拡大していくという見方をしている人は多い。
あと、海外の取引所だと、ビットコイン以外の仮想通貨を購入する場合はビットコインと交換する仕組みになっている状況なので、ビットコインの需要はまだ増えていくんじゃないかと思ってる。
相場の上下が激しくて日々を消耗するんじゃないか、熱狂してお金をつぎ込むリスクも
俺なんかしょっちゅうスマホで相場チェックしてたし、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)も沢山買ってたから、取りつかれたように仮想通貨のことばかり考えてた。
気持ちが興奮するせいか、毎日寝不足。寝ても覚めてもビットコイン、XRP、Ethereum、nem・・。「うわー、下がった・・」「すげー爆上がりしたー!」で一喜一憂する日々が2カ月くらい続いたかな。
でも、3カ月経った頃から大きな値動きには大分慣れてきて、半年以上経った今ではようやく殆ど放置できるようになったかな。
ウソか本当か分からないけど、「子供の学資保険を解約して仮想通貨に突っ込んだ」とか、「サラ金で借りて仮想通貨を買った」という人を見かける。
個人的には、そこまでリスクを負って買うものじゃないかなと思ってるよ。ビットコインやその他の仮想通貨はまだ始まったばかりのような状況だから、ほんとどうなるか分からないし。
ちなみにウチの奥さんは2017年5月のバブル相場中にアルトコインを買って、4カ月経過した段階でもマイナス30%~40%くらい含み損抱えたままだよ・・・。
ビットコインだけを買ってれば今頃はだいぶプラスだったのに、俺としてもこの状態はほんと悲しい・・・。
ビットコインはどこまで値上がりする?
ビットコインが生まれたのが2009年だし、決済で使われるようになってきたのも最近のことだからね。歴史は浅い。
俺の知人・友人に「仮想通貨、ビットコインって知ってる?」と聞いても、10人に1人くらいしかいないから、まだまだ伸びしろはあると思ってるよ。
でも、俺がバブルの定義に当てはまってないと思うのが”マイニング”。
ビットコインを生み出すには、沢山のCPUと膨大な電力を使う仕組みで、中国だと巨大な工場施設があるくらい、お金がかかっている。
ビットコインの価値には、これらの電力や設備投資のお金が反映されていると言えるから、100%無価値なものに価値が付いているわけじゃないんだよ。
あと、ビットコインは無限に刷れる紙のお金と違って有限。最大でも2100万枚しか存在しない。
確かにバブルかもしれないれど、バブルが終わるのが数カ月後なのか、1年後なのか10年後なのかはまだ誰にも分からない。
ビットコインは今までに無かった仕組みのもので、世界中を巻き込んでるものだから、どうなるんだろうね。バブルじゃなくて、適正な値動きなのかもしれない。
全世界の政府がビットコインを禁止するようなことがあれば、さすがにビットコインは死ぬと思う。
でも、オーストラリアじゃ郵便局でビットコインを売り出したり、アメリカだと確定拠出年金(401K)がビットコインで投資できるようになったりもしてる。ロシアは国策で動こうとしている。
逆に、ベトナムでは仮想通貨を禁止する動きがあるので、こういうケースがある事も見逃さない方がいいと思う。
正直言うとビットコイン購入はお勧めしない、でも、もし購入するなら
と言っても、長い目で見れば日本円もどうなるか分からないんだけど・・・。
一気に買っちゃうと、買った時から大暴落した時にダメージが大きくなるから。
または、大暴落した時かなぁ・・。取引所に日本円だけ準備しておいて、大暴落を待つとか。
そういうお金を突っ込むなら、精神的にも割り切って考えられるし。
俺が言ってもあまり説得力無く感じるだろうけど・・。
こっちの方が僕に向いてるかもしれません。
あと最後に、アルトコインはどうなんでしょうか?
とは言っても、Ethereumは一流企業が名を連ねる「EEA(イーサリアムアライアンス)」があったり、nemは日本国内でCOMSAというICO関連で盛り上がってきそう。コスタリカの土地登記に使われたりもしてる。Zcashのゼロ知識証明技術もJPモルガンが採用したり・・と。
実社会で利用されつつあるので、こういったアルトコインは注目に値する。でも、俺から「これを買うといいよ!」とは言えない。
ビットコイン・アルトコイン含めて、仮想通貨は今後どうなるか分からない。何を買うかはすべて自己責任。
お金だけ追うと疲れるし飽きるので、別の視点で見て、調べて、気に入った銘柄を買って応援するのも楽しいかも。
以上、こんな会話を友人としました。
その後、彼がビットコインを買ったかは分かりませんが、もし買ったなら私みたいに消耗しませんように。購入するタイミングを誤らないように。楽しく仮想通貨に関わった生活を送れますように。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。