仮想通貨(暗号通貨)でプロジェクト側のマーケティング力が大事と思っている理由

こんにちは、@マナです。

私は仮想通貨(暗号通貨)の購入を考える際は、プロジェクトのマーケティング力を重視していますよというお話しです。

その理由は、就職してから独立してもずっとマーケティング関係の仕事に携わっていることも関係しているかもしれません。

もちろん、プロジェクトの技術力も大事だと思っていますよ。ですが、マーケティング力が無いと、どんなに良い物でも相手にその魅力が伝わらないんです。

どんなに素晴らしい技術でも、誰かに知られなければ存在しないと同じなんですよね。
だからそのプロジェクトが成功するには、技術開発力に加えて、広く伝えるマーケティング力も大事だと思っています。

職人がいても商人がいないければ知られない

皆さん、ジャパネットのTVショッピングはご存じでしょうか?
商品をいろんな切り口で紹介するジャパネットの社長・高田明さんの高いテンションでの語り口調、面白いですよねぇ。

高田元社長は、小さなカメラ店から一代で年商1700億までの企業に成長させた凄腕の経営者です。
初著書「伝えることから始めよう」でマーケティング力に関係した箇所が面白かったので、引用させて頂きます。

長崎県がアナゴと鯛で日本一だってご存知ですか?
それも知られていないんですよ。そこが地方創世の難しさだと思うんです。
素晴らしいものは日本中にあるのに、伝わっていないだけじゃないかと思います。

例えば、三重県には伊賀焼があります。こちらも三川内焼と同じ400年の歴史を誇る焼き物の産地です。昨日もデザインも素晴らしいんです。でもほとんど知られていませんでした。

ところが、最近、伊賀焼に人気が出てきたんです。

窯の当主に伊賀焼を伝える人が出て来たんですね。その方をお尋ねした時、不思議に思って聞いたんです。どうして伊賀焼は知られていなかったんですか、って。そしたらこう言われました。

「伊賀には職人はいたけれど、商人がいなかったんです」

【引用】伝えることからはじめよう | 高田明

これを読んだ時、単純だけど「なるほど、そうだなぁ」と思いましたよ。

良い職人がいても、それを売り込む商人がいなければ、職人の存在意義も薄れて価値が低いものになってしまう。だって魅力が伝わらないんですから、ほとんど無いのと一緒です。

ですが、良い職人がいて、良い商人がいれば、職人の技術で生み出された商品の魅力が多くの人に伝わって、価値が高いものになっていきます。

仮想通貨(暗号通貨)でも価値の向上には商人の存在は大事

仮想通貨(暗号通貨)の価値もこれと似たようなところがあって、プロジェクト内部に良い商人(マーケター)がいれば、通貨やトークンの価値を高めていくことができます。

ですが、マーケティングがほとんど行われないと、どんなに技術力や思想が素晴らしいものでも、世に魅力を伝えきることができずに、価値は低いままになってしまいます。

そしてプロジェクト運営側が保有している仮想通貨(暗号通貨)やトークンを運営資金に換える時に、価値が低いままだと得られる資金も少なくなってしまいます。
結果的にはプロジェクトの進行が立ち行かずに中止ということも考えられます。

仮想通貨(暗号通貨)のICOや技術の内容を見れば、私のような技術に詳しくない人にとっては、どれも素晴らしいものに見えてしまいます。「それが実現したら凄いよね」って思うものばかり。

ですが、それだけを購入の判断材料にしてしまうことは不十分。前述したように、モノの価値は”職人と商人”の2つの力が大きく関係しています。

これが、私がプロジェクト側のマーケティング力が大事と思っている理由です。

例えばARDRという仮想通貨(暗号通貨)は、技術的にはおそらく素晴らしいものだなぁとは感じるんですが、私のような素人には分かりにくいし、公式側も分かりやすい情報をほとんど提供してきません。おそらく、プロジェクト内部は技術力と思想に燃えていて、マーケティングに関しては二の次にしているのかもしれませんね。一時期保有していたのですが、これが理由で手放してしまいました。

伝える力が低いと、価値は上がりにくくなってしまうんです。
だから購入する時は、プロジェクトチームの露出度・アナウンス力・コミュニティとのかかわり方をよくチェックしています。


【このエントリーで紹介した書籍】

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。