こんにちは、@マナです。
ビットコインは2017年8月24日、無事にSegwitがアクティベートされたので、手数料と送金スピードを検証してみたので、結果をシェアしておきます。
一応Segwitが分からない人のために、簡単に解説しておきます。
Segwitとは
ビットコインの取引量・送受信量が多くなるにつれて、送金スピードが遅くなり、送金スピードを速くしようとすると手数料を高くしなければならない問題が発生していました。この問題を解決するために、「取引データの圧縮」をして、従来よりも取引き確認数を増やして、スピード早くしようという施策がSegwit。
ビットコインにSegwitがアクティブ化されれば、送金スピードが速く、手数料を下げる効果が期待できる。
ちなみにMONAコインとライトコインもSegwitがアクティブ化されています。
Segwitアクティブ化されたネットワークで仮想通貨(暗号通貨)を送受信するには、従来のアドレスからSegwitのアドレスで送受信する必要がある。
例えばビットコインの従来のアドレスは「1」から始まるが、Segwitアドレスは「3」から始まる。従来のアドレスも使えるが、手数料は高く送受信スピードが遅い。
ビットコインLegacyとSegwitの手数料の違い
まずは手数料の違いから。
LegacyとはSegwitがアクティブ化されていない従来のビットコインのチェーン。つまり、2017年8月24日までのビットコインのことです。
今回はハードウェアウォレットTREZORで比較しています。送金量は1ビットコイン(単位BTC)です。検証日時は2017年8月31日。
TREZORの 手数料モード |
Legacy | Segwit |
高 | 3021円 | 624円 |
普通 | 2530円 | 523円 |
エコノミー | 1907円 | 394円 |
低 | 1503円 | 197円 |
Segwitになったら一見凄く安くなったように見えるんですが、実は2017年の春頃の手数料とあまり変わっていません。
ビットコインの価格が高騰するにつれて、手数料が高くなってしまったんですね。これはどうにもならない。
とりあえずこの段階で言えることは、アドレスが「1」から始まるLegacyビットコインのアドレスで送受信していると、手数料貧乏になるということです。
手数料を安くしたいなら、「3」から始まるSegwitのアドレスに入れ替えておいた方が良いです。やり方は後ほど説明します。
Segwitでビットコインを送金してから着金するまでの時間
次に送金時間です。ウォレット間でテストしています。
Legacyの方でも検証して比較したいところですが、手数料がバカ高いので割愛。もうLegacyを使いたい人いないでしょう。
TREZORの 手数料モード |
Segwitで送金して着金するまでの平均時間(テスト数) |
高/624円 | 18分(3回) |
普通/523円 | 16分(3回) |
エコノミー/394円 | 20分(3回) |
低/197円 | 15分(3回) |
カスタム (100円で設定) |
20分(6回) |
カスタム(50円で設定) | 68分(3回) |
カスタム(30円で設定) | 71分(2回) |
私がテストした結果では、手数料を高くしても送金スピードがそれほど速まることはありませんでした。手数料「高」でも15分~20分くらいです。
とはいえ3回しかテストしてないので、場合によっては2~3分でトランザクションの確認が終了することもあるかもしれません。
手数料を50円以下に下げると1時間以上かかってしまいましたが、Legacyの時に比べると大分早いですね。
ですが、あまりに手数料を下げ過ぎると、永遠に着金しない可能性もあるので注意したいところです。
注目したいのが、手数料をカスタムで設定した100円以下の場合の送金スピードです。これについては6回の内訳を詳しくご紹介します。
こちらはTREZORとLedgerNanoSで検証しています。
100円手数料での送金テスト | 着金までかかった時間 |
1回目 | 68分 |
2回目 | 69分 |
3回目 | 10分 |
4回目 | 30分 |
5回目 | 2分 |
6回目 | 17分 |
6回テストした結果、手数料が100円でもだいたい1時間前後で着金する傾向でした。
1度だけ2分という短時間で着金したのは驚きです。
とはいえ69分かかったこともあるので、20分~30分以内に着金させたい場合は200円ほどの手数料で設定した方が安心だと思います。
急がない場合は、50円~100円でも大丈夫そう。
Segwitがアクティブ化されたビットコインを送金する方法
Segwitがアクティブ化されたビットコインを送金するには、ウォレット内の従来の「1」から始まるアドレスから、「3」に始まるアドレスに送金する必要があります。
TREZORの場合
TREZORの場合はβウォレットで開いて、Segwitがアクティブ化されたアドレスを取得してください。
βウォレットでTREZORを開くと、Legacyアカウント(以前の「1」から始まるアドレスで送受信してたアカウント)と、Segwitがアクティブ化されたアカウント両方を選択できるようになります。
ここでLegacyのアカウントから、Segwitアカウントの「受信」をクリックして「3」から始まるアドレスに送金すればOK。
ただし、TREZORのファームウェアアップデートをする必要があります。(1分くらいで出来るのでチャチャッとやってください)
【ファームウェアアップデートの方法】TREZORのファームウェアアップデート、やっていますか?
LedgerNanoSの場合
Ledger Nano Sの場合は、ウォレットを開けばLegacyかSegwitを選ぶことができますので、「SEGWIT」をクリックして「3」から始まるアドレスを取得。
その後LEGACYを選択しなおして、SEGWITのアドレスに送金するだけです。
以上、Segwitがアクティブ化されたビットコインの送金手数料と時間の検証結果でした。
全部を10回ずつくらいテストすればもっと良い結果をシェアできたと思いますが、面倒だしお金もかかるのでこの辺でご勘弁ください。
もう従来のアドレスは手数料が高過ぎて苦しいです。
というか、どのみちSegwitでも手数料は高いし送金スピードが遅い。将来的にはまたトランザクション詰まりが問題視されるんじゃないかという気がします。
【今回送金テストに使ったハードウェアウォレット】
海外からの購入が不安であれば、日本唯一の正規代理店として株式会社Earthshipさんが認定されています。海外直接より少し割高になりますが、サポートも受けられるのでこちらからの購入も安心できます。
LedgerNanoSは、BTC、BCH、リップル(XRP)、DASH、イーサリアム、ZCASH、ライトコイン、Stellar、QTUM、NEO、DOGE、DigiByte、BTG、UBIQ、PIVXなどの仮想通貨保管に対応しています。
TREZORは、BTC、BCH、ZCASH、イーサリアム、モナコイン、BTG、NEM、ライトコインに対応しています。
ちなみに、LedgerNanoSやTREZOR本体はアマゾンでも購入はできますが、私は今は必ずLedger社公式サイトから直接買っています。
流通経路でマルウェアやウイルス仕込まれる可能性ががあります。アマゾンで誰が出品してるのか分からないものには手を出さない方が無難です。
読者さんでアマゾンから購入された人が、「新品未開封で届いたものがフィルム剝げ4隅をテープで止められて裏面全部シールされていた」との報告がありました。直接購入しないとこういうリスクがあることを伝えておきます。
(LedgerNanoSの海外の公式サイトから手順はこちらの記事で解説しています。)
(TREZORを海外公式サイトで直接注文する方法は、こちらのページで解説しています)
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。