こんにちは、@マナです。
8月3日に公開されたテックビューロ社によるCOMSAのICOが話題になりましたが、今夏mijinに実装されるcatapult(カタパルト)の新機能についてホワイトペーパーに書かれていた箇所は読みましたか?
ここにはNEM(XEM)にも関係ある大事な部分です。
この新機能がどんなものか、私の理解の範囲でざっくりとご紹介してみます。(間違ってたらごめんなさい)
(ホワイトペーパーはCOMSA公式サイトICOページから読むことが出来ます)
aggregate transactions(アグリゲート・トランザクション=複合トランザクション)
近く公開されるmijinの新エンジン「Catapult」で実装される斬新な機能の一つに「aggregatetransactions(アグリゲート・トランザクション=複合トランザクション)」というものがある。
複合トランザクションとは、基本的には複数のトランザクションを一つのセットとしてとりまとめて、該当する当事者のマルチシグが完結した場合に、その全てを「同時」に決済できる機能である。
注目すべきは、これらはマルチシグによって表記順に実行されるのではなく、最終結果の残高が有効である限りは「アトミック・スワップ」として「全て同時」に実行される点である。
言い換えれば、それはCatapultコアでネイティブにサポートされる、複数当事者間のワンタイム・スマート・コントラクトである。
これは、APIコールによってコントラクトを執行し、長期的且つ反復的な使用を前提にデザインされる複雑なスマート・コントラクトを書くリスクと重責を払拭するという全くを以て新しい考え方である。
更には、ワンタイム・スマート・コントラクトは有効な残高ありきで執行可能か不可能かをデザインするものである。
したがって、それは長期的な利用が前提にもかかわらず間違って書かれてしまったスマート・コントラクトに比較して、反復的な攻撃に対しての耐性が高く、損失リスクを最小限に抑える事が可能である。
COMSAのホワイトペーパーより抜粋
うん・・これを読んだだけじゃよく分かりませんよね。ホワイトペーパーってほんと分かりにくいですね。
簡単に言うと、「個人間でお金や暗号通貨のやり取りをする際に、mijinというネットワークを使えば、それが第三者仲介役になってくれるというもの」「エスクローサービスの代わりになって、かつ安全性が高いもの」のようです。
ホワイトペーパーから画像をお借りして、具体例を挙げて解説します。
上の画像は、アリスがボブに1ビットコインを売る、その対価としてボブがアリスに30万円支払うことを意味しています。
この二人が口約束だけで仮想通貨と日本円の交換をする場合、仮にアリスが最初にボブに1ビットコインを送った場合、ボブが30万円支払わずに持ち逃げする可能性がありますよね。
なので、こういったやり取りをする場合は第三者が仲介すると安心。この第三者がアリスから1ビットコインを、ボブから30万円を預かったことを確認したら、それぞれの相手に引き渡せば、持ち逃げされる心配は基本的に無くなります。
この仕組みは今でもウェブサービス等で”エスクローサービス”として仲介役を行っていますが、手数料が10%~20%と高額になるケースが多い。
そこで新機能カタパルト(Catapult)のアグリゲートトランザクション機能を使えば、アリスはザイフ取引所に手数料として少額のビットコインを支払う事で、ビットコイン手数料が自動的にXEMに交換されつつ、mijinのブロックチェーン上でエスクローサービスを利用することができる、という感じの機能のようです。
こういった仕組みは”スマートコントラクト”とも言われますが、イーサリアムでも同様のことが行えます。
イーサリアムとの違いは、カタパルトの場合ではザイフ取引所を使って、他の通貨でこのスマートコントラクト機能を利用出来るという点。
イーサリアムで言い換えれば、イーサリアムを持っていなくてもイーサリアムのスマートコントラクトを利用できる、という感じです。
さらに攻撃耐性も強く、安全性が高いし、トランザクション処理能力が毎秒4000以上。ビットコインは1秒間に3~6しか処理できないことから考えると驚異的な処理速度です。
この技術が普及すれば、現行のエスクローサービスがどんどん食われていくことになるかもしれません。
「mijinのカタパルト便利じゃん。エスクロー口座が不要になって管理の手間も減るし顧客の安全も高まるね。よし、乗り換えよう!」「こんなに簡単に価値交換のエスクローを導入できるの?ウチの新事業で導入してみようかな」という企業が増えてくるかも。
そして注目すべきは、さらにホワイトペーパーを読み進めた先に書かれている部分。
この新機能は、まずCataputバージョンのmijinプライベートブロックチェーン製品で公開され、2018年にはNEMのパブリックブロックチェーンにも導入される予定である。
はい、2018年にはNEMに実装される予定です。
NEMにカタパルトが実装されて、エスクローサービスに取って代わるインフラとして普及していけば、NEM(XEM)の需要が上がる結果に繋がるでしょう。
テックビューロ社、しっかり着実に開発を進めている姿勢が見られます。
そしてCOMSAのICOが成功し、日本企業のICOが活発になっていけば、さらにテックビューロ社も大きくなって、mijinの開発やマーケティング力も上がり、結果的にはNEM(XEM)の力と需要も上がっていくんじゃないかなと思っています。
10月2日からICO(資金調達)予定のCOMSAプロジェクトも将来性が見えやすく面白いと感じていますので、まだチェックしていない方はぜひご一読を。ちなみに短期では儲かる見込みは無いICOですので、参加される場合は長く見守るつもりでいた方が良いと思います。
私はNEM(XEM)で参加予定ですので買い増しを完了しました。もうすぐmijinにCatapult実装予定ですし、COMSAのICOに向けてNEMの需要も上がっていくと予想しています。
以上、ご参考頂ければ幸いです。
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このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。