こんにちは、@マナです。
リップル社で発行している仮想通貨XRPは”ブリッジ通貨”とも言われていますが、その役割をざっくり解説しておこうと思います。
今回の内容は昨日のエントリー「【続編・回答編】Ripple(リップル)社のXRP投資に関する疑念・懸念」の後半に追記したものでしたが、別記事としてスピンオフさせることにしました。
ブリッジ通貨であるXRPの役割
リップル社のXRPを使って、例えば1億円の日本円をドルに換えて他の場所に移動させる為には、1億円分の価値を持つXRPが必要になります。1XRP=1円だったら1億XRPが必要になります。
1億円を一旦1億XRPに変換してインターネット上で移動させ、受け取る側が1億XRPをドルに換えるという流れです。
このように、ブリッジ通貨を使ってお金(円・ドル・ユーロなど)を移動させる場合は、ブリッジ通貨であるXRPが移動させるお金と同等の価値を持っている必要があります。
XRPのボラリティの問題は?
ここで1つの疑問が生じます。
「仮想通貨は価格の上げ下げ(ボラリティ)が大きいので、XRPを使って価値を移動している間にXRPの相場価格が変わったらどうなるのか?」
この点についてはほとんど問題視されていません。
なぜなら、XRPを送受信するネットワークを使えば、約4秒で完了してしまうからです。4秒程度の時間であれば、そこまで大きなボラリティは発生しません。
これがもしビットコインのネットワークであれば、価値移動が完了する時間は短くても10分ほどかかります。
ビットコインを購入している人はご存じだと思いますが、10分の間に相場が数千円から時には1万円以上も変わってしまいますよね。
送金した時は1万円分のビットコインだったのに、相手が受け取った時は9000円まで落ちていたなんてことが起こると価値移動手段としては問題です。
XRPのネットワークは送受信が速いため、ボラリティの問題ををほぼクリアしていると言える仮想通貨(暗号通貨)です。
ブリッジ通貨なら安い方が良いのか?
「ブリッジ通貨ならXRPは安いままの方がいいのでは?」考えている方がいらっしゃるようですが、この回答については@ぽんこつさんのツイートを回答として引用貼り付けさせて頂きます。
全部で1000億XRP弱しかないので、
1XRP=1円
だとしたら2000億円の送金には使えないのです。
1XRP=100円
だとしたら10兆円くらいまでは対応できることになりますね。
全世界で使われ始めたら今の価値でまかなえるかどうかがポイントかなと思います。— ぽんこつ@xrp (@_83328_) 2017年7月26日
お分かり頂けたでしょうか?
もう少し細かく説明してみます。
ブリッジ通貨XRPの総発行量は1000億XRPです。XRPは全て発行済で、これ以上増やすことはできません。
1XRP=1円だとしたら、世界中で合計1000億円分の価値移動ができることになります。
2017年7月27日現在では、1XRP=約20円です。XRPの総発行数は1000億XRPですので、20円×1000億=2兆円。
つまり、現在ではXRPというブリッジ通貨を使って、瞬間的には世界合計で最大2兆円の価値を移動できることになります。
ここでちょっと考えてみましょう。
この金額の規模は、将来を考えれば、大きいでしょうか、小さいでしょうか?
リップル社の理念「価値のインターネット」
リップル社が目標としているのは”IoV(価値のインターネット)”についておさらいしておきます。
リップル社の公式サイトのトップページでも明言しているように、リップル社の目標は「価値のインターネットの実現」です。
前回のエントリーでも詳しく書きましたが、インターネットを使って、銀行だけでなく、世界中の価値を低コストで移動できるネットワークの構築を目指していると考えられます。
ここでもう1度考えてみましょう。
現在の相場価格によるXRPで移動できる最大2兆円の価値は、将来の目標に対して大きいでしょうか、小さいでしょうか?
世界規模でXRPを使った価値移動が行われるようになった場合
もしXRPが世界規模で使われることになれば、私は、2兆円では少ないと考えています。
日本人の家計資産合計だけでも1700兆円以上あります。
世界規模で考えれば、銀行から個人まで合わせた資産はいくらいになるのか。莫大な額になるでしょう。
ブリッジ通貨XRPを使った価値の移動が増えると、XRPの価値を上げないとXRP供給量が足りなくなってしまいます。
既にリップル社のシステムと提携している各国の資産1%でも日常的に価値移動していると考えると、XRPの持つ価値は2兆円では少なく、10兆円、100兆円規模のXRP価値が必要になっていくと思います。
この仕組みのイメージアニメーションを@Terunetさんが作って下さったので、引用貼り付けしておきます。
ブリッジ通貨は買ってすぐ売られるから無価値( ´ω`)のラクガキ#1日1煽 #Ripple #XRP pic.twitter.com/l4DObXJt5d
— Terunet (@TERUNET_XRP) 2017年6月29日
ブリッジ通貨XRPは、資産の移動をするにあたって、同じ価格ですぐに売買されるので、この時にXRPの価値は上下しない。
ただし、移動する資産の量が増えるほどXRPの需要が増えて、価値が上がる。また発行上限が1000億XRPなので、移動資産額が増えると1XRPあたりの価値を上げないと供給量が追い付かなくなる、という意味のアニメーションです。
もし10兆円規模の流通が必要になったら1XRP=100円、100兆円規模なら1XRP=1000円ということになります。
ブリッジ通貨XRPが使われるかはまだ分からない
ただし、ブリッジ通貨であるXRPはまだ使われていません。実験・検証をしてる段階です。
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「1XRP=1000円??そんなバカな。絶対ありえないよ」「銀行は変化を嫌うのでXRPを使うことはないのでは。」という意見は現在でも沢山あります。
対して、「リップル社は既に世界の主要銀行をおさえているので、XRPが使われるのは時間の問題」「今の銀行は必死にコストダウンの方向で動いているから、60%コストダウンできるXRPはいずれ使うことになるはず」という意見もあります。
このようにいろんな考え方や意見がありますので、リップル社のXRPへの投資判断は自分で決めれば良いと思います。
XRPが世界中で使われることになる未来が来ると思えば買って保有しておけば良いですし、使われる未来は絶対に来ないと思うなら買わなければいいだけです。どんな未来が訪れるのか考えるのも想像するのも、購入するのも個人の自由で誰にも制限はされませんから。
ご参考頂ければ幸いです。ではでは。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。