Ripple(リップル)社のXRP投資に関する疑念・懸念

こんにちは、@マナです。

昨日は「私が感じているRipple(リップル)社のXRP投資に関する疑念・懸念」というエントリーを書いてTwitterで紹介したところ、「同感です」という声も多く、さらに「XRPは今後・・」「IoVについて」など、いろんな方から有意義な意見を頂くことが出来ました。ご意見・リツイートして頂いた皆さまに感謝いたします。

今日は頂いた情報をもとに続編となります。

時価総額上昇によるボラティリティの低下とリクイディティの向上

XRPを個人投資家に売る理由の一つとして、上記意見を頂きました。

「ボラリティ」とは相場の上がり下がり、「リクイディティ」とは流動性の意味。

これはRipple社のサイトにも同じような事が書いてあったので知ってはいました。
ですが現状のXRPはいつもJihanに振り回されているBTCとペアになっていることでボラリティがまだ大きく、「XRPを銀行で使うよー」ということになったら投資家が殺到してさらにボラリティは高くなるのでは??これだけ高騰しているビットコインでもボラリティが高いのに、XRPのボラリティが低くなる日が来るのか???という疑問を感じていました。

流動性の向上については疑念はありません。
ですが、根本になっている私の疑念や懸念「なぜ銀行に使う物を個人に売るのか」については解決できませんでした。

IoVの実現

私の疑念が晴れた大きな理由が、@ぽんこつさん、@名もない猫さん、@キャプさんのツイートによる「IoV」についての理念。

恥ずかしい話ですが、私はXRPを持ちながらIoVについてはよく理解していませんでしたので、早速調べてみることに。

IoV(Internet of Value)とは直訳すると「価値のインターネット」という意味。

インターネットは「情報を移動・提供・交換できるネットワーク」です。そしてIoVとは「価値を移動・提供・交換できるネットワーク」のこと。

つまり「価値のあるもの(お金などの資産)をインターネットを使って低コストで移動させること」「お金のインターネット」というニュアンスでしょうか。

そして、IoVを提唱したのがリップル社です。

IoVについてはRipple社の公式サイトのトップページで紹介していたり、関連システムやブリッジ通貨のXRPを発行していることから、リップル社の理念とも言えるものでしょう。

以下、リップル社公式サイトのトップページから引用させて頂きます。

「価値のインターネット」の実現

グローバルな商取引は急速に変化しています。企業は営業第1日目からグローバルに対応する必要があり、顧客はサービスや情報をオンデマンドで企業から提供してもらえることを当たり前のように期待します。しかし、既存の決済インフラではこのニーズを全く満たすことができません。

Ripple は「国際送金」を変革すべく、世界中の銀行と協働しています。私達のビジョンは、今日情報が瞬時に移動できるのと同じように価値が移動することを可能にし、「価値のインターネット」を実現することです。

【引用】ripple.com

ごめんなさい、今までトップページよく見てなかった(笑)
「銀行と協業している」とは書いていますが、「価値のインターネットの実現」という目的部分の記載から考えると、リップル社の技術は銀行のためだけに終始するようなものでは無さそうですね。

リ以上ップルとXRPに関するニュースが”銀行関係のもの”ばっかりで、「リップル&XRP = 銀行ビジネス」だと勘違いしておりました。

この点に関しては、@名もない猫さんも以下のように仰っております。

Twitterでも「銀行が、銀行が」って言っている人を多く見かけますし、私もその一人でした。
「どうして銀行が使う物を個人に売ってるんだ?」という私の認識は情弱でございました。

つまりIoVの理念から考えると、リップル社は銀行だけの為に活動しているわけじゃなく、インターネットを利用して将来的には個人に至るまで世界中の価値を簡単に低コストで移動させることを目標としているということですね。

で、手始めとして銀行の決済ネットワークを押さえる。銀行のネットワークを押さえたら、個人への波及も容易い(たやすい)でしょう。人々の銀行への信用は高いでしょうから、日本ではまだ殆ど信用されていない仮想通貨ビットコインより信用性が高まるかも??
その頃にはXRPを用いたいろいろなサービスも増えているのではないでしょうか。

なるほど、それなら1000億XRPもの量を発行していることは納得ですし、世界中の価値を移動させるためには今のXRPの価値は低く、足りないのでしょうね。

であれば、大石哲之さんのブログ記事「リップル社の資金調達に関する疑念点」や、田中硬貨研究所さんのブログ記事「Ripple(リップル)社のビジネスモデルについて – XRPについての考察」で言及されている事は、別問題として考えられるのではないでしょうか。
これらの記事はリップル社の時価総額や資金調達方法についての疑念がテーマで、IoVの事にはほぼ触れられていませんしね。

ですが、まだXRPが本格的に使われるわけではなく、実験・検証段階ですので、

【参考記事】
Rippleより、ブロックチェーンコンソーシアムである「R3」において、Rippleのデジタルアセット「XRP」を用いた銀行間国際決済の検証に関するお知らせ | SBIホールディングス
銀行間送金に仮想通貨 国内連合が実験へ | 日経新聞

「やっぱXRP使えないわーー、XRP使わなくてもリップルのシステムでコスト30%減らせるから、それで妥協しよう」となって、XRPが無価値になるシナリオがあるかもしれません。

逆に「XRP使っていきますよーー」ということが当たり前になっていけば、世界が大きく変わる可能性もあります。起こる変化を想像すると衝撃です。

まぁ・・・今の流れなら、XRPはいずれ使われることになるんじゃないでしょうか。なぜなら、リップル社は大手銀行を押さえてるうえに、送金スピードが数秒という便利さで、XRPを使えば60%のコストダウンができるんですから。

資本主義経済ではコストダウンは必須事項で、これらを徹底的に行っていかなければフィンテック企業に銀行の仕事を食われることになるのではないでしょうか。

以上、皆様はいかがお考えでしょうか?

ご意見・ご教授して頂いた皆様、ありがとうございました。

【続きを書きました】
>>リップル社が発行するXRP・ブリッジ通貨の役割とは

このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。