一昨日に引き続き読書のご紹介です。
ビットコインがBIP91アクティベートでご祝儀相場、31万円までぶっ飛びましたが、まだまだゴタゴタしていって再び暴落することでしょう。
2017年7月23日にまた危機が来るらしいですし。
そうです。8.1ではなく、明後日にリスクが有ります。 https://t.co/bJqXK02EDO
— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) 2017年7月21日
まー、・・・もうよく分かりませんし、プロレスちっくなパフォーマンスショーが繰り広げられている感じも受けますので、私は結構前から現実逃避を始めて最近は読書をしまくっております。
こんな時は、そう、知識レベルを上げるために空き時間にガッツリ読書をした方が有意義なんじゃないかなと思いましてね。
読んだ本の中の一冊がこちら↓。
39億分の1の確率を制し4年連続ファンド大賞を受賞、ひふみ投信のファンドマネージャー・藤野英人著「投資バカの思考法」という本、お勧めです。
最近2回目を読みまたが、読み返すとまた新たな発見があるので、複数回読むのが良いと思います。
本の内容
「投資バカの思考法」は8つの章で構成されています。以下に章の見出しを書いておきます。
- そもそも、「投資」とは何なのか
- 洞察力「マーケット感覚を養うなら専門知識よりも街歩き」
- 決断力「決断とはやらないことを捨てる事
- リスクマネジメント「リスク分散とは好奇心の分散である」
- 損切り「評価は常に時価で考える」
- 時間「お金・効率より大切なもの」
- 増やす力「経済とは何か?お金とは何か?を知る」
- 選択力「未来に向けて、希望を最大化する戦略」
読んでみると、これがまた痺れるわ、引き込まれる内容ばかりで。
日常的に漠然と考えている事、選択する理由なんかが、本書ではしっかり論理立てて言語化して説明されていることがポイント。
投資のテクニックというよりも、「こういう思考や見方を身に付ければ、自然とこういう行動がとれるようになるので、結果がこのように伴う、だろう」ということを書いている感じです。
例えば「人は主観の牢獄から逃れることはできない」というページ。
自分の主観や偏見を含まない「意見」はありません。
私達は「主観の牢獄」にとらわれていて、残念ながらそこから逃れられません。
すべての意見は「主観」であり、「偏見」です。観察者の性別・職種・立場・環境・教育・関心・DNAなどに左右されます。
投資をする時に、このことは頭に入れておかなければならないことです。私達が観察している情報は、断片でしかありません。
投資は、断片の情報から全体のピースを埋めていく作業です。人間は「自分が正しい」という前提で主張しがちですが、部分を見ているだけでは全体を正しく評価することは出来ません。
株式市場における会社の評価もまた、市場に参加する人の主観と偏見によって成り立っています。
いやぁ~~、耳が痛いお言葉。
私、自分が「これは信じられる」と感じた銘柄を購入するようにしているのですが、そもそもそれは誰かの主観によってばらまかれた情報のピースを私が集めて、新たな主観を創り上げて「この仮想通貨を買おう」と決断したわけです。
ですが、もしかしたらこれは自分が見たいものしか見なかったことで、「偏見」によるピースの集合体での投資判断だったのかもしれないなぁ・・ということを思わせてくれました。
情報をいろんな方向から取得して、できるだけニュートラルな状態で判断することって大事。100%できるとは思えませんが、50%くらいならニュートラルな立ち位置に自分を持っていけるかもしれません。ま、修行ですな。
入れたくない会社を組み込む
面白いな~と思ったのが、「ポートフォリオに入れたくない会社を組み込む理由」のページ。
投資の世界に25年間身を置いていますが、私よりも優秀なファンドマネージャーでありながら姿を消した人を沢山見てきました。
どうして彼らは消えて私が生き残ったのか。
それは、私が未完成で、不完全だったからです。(途中略)
「不均衡が実は均衡をもたらす」という考え方は、家康の独自の理論というわけではなく、古来からあったと思われます。
姿を消してしまったファンドは、美しくて、完成されていました。ところが完成されているからこそ、まったく想定していない不均衡が生じたとたん、瞬間的にバラバラ崩れてしまいます。それまでは成功していた分、失敗した時の反動は大きく、たった一度の失敗で投資の世界から退場させられたのです。
ひふみ投信のポートフォリオは完全でないし、完成されていないし、美しくありません。
けれど、美しくないからこそ、私たちのファンドは崩れにくいのです。
自分が購入する仮想通貨の傾向、もしかしたら偏ってるかもしれませんね。
自分にとっては「よし、このポートフォリオは完璧だ、信じられる」と思っていたとしても、↑の考え方によると崩れるかもしれないってことです。
仮想通貨自体が不完全で不均衡の状態なので、まだまだ株のファンドのような「完成美」を創り上げることはできないとは思いますが、「自分はこれは買わないなぁ・・・」という仮想通貨をあえてポートフォリオに入れておくのが吉と出るのかもしれません。
ということで、ご興味が湧いた御方、あとはご購入して続きを読んでくださいね。何か得られるものがあると思います。Kindle版もあります。
↓昨日は同じ著者のこの作品も読みました。
私が勤めていた会社が、この本で挙げられている「ダメな会社の条件」にことごとく当てはまっておりまして、やっぱり退職して良かったと安心しております( ˘ω˘ )
社長の公私混同による経費使いは最悪です。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。