先日の記事「SBI6月29日経営近況報告会でのリップル・XRP発言内容まとめ」で北尾社長が話していた「SBIレミット」について分からなかったので調べてみました。
リップルとXRPの将来性判断の為にも勉強、勉強です。
SBIレミットとは
SBIレミット(SBI Remit)とは、国際送金サービスを手掛ける会社。
世界198か国と地域32万拠点でお金の送金や受け取りができる体制を構築しているようです。
会社設立は平成22年8月、つまり2010年ですね。
所在地は東京都港区六本木の泉ガーデンタワー。資本金五千万円で、株主はSBIグループ100%の子会社です。
SBIホールディングスとは
SBIホールディングスは1999年にソフトバンクからソフトバンクファイナンスとして独立したところからスタート。今や社員数5200名、年商2300億。
事業数は証券・保険・FX・ファーマ・銀行・など合わせるとなんと50以上ある。(SBIグループ企業一覧ページ)
海外拠点は中国(北京、上海、香港) 韓国 マレーシア カンボジア シンガポール バーレーン 台湾 ベトナム ブルネイ インドネシア インド アブダビ ロシア。
18年でこれだけ成長したってことですな。モンスター級のグループです。
SBIレミットを使えば銀行口座不要で海外送金・受け取りができる
で、SBIレミットの特徴は、銀行口座を持っていなくても海外へ送金して、相手もお金を受け取れる仕組み。しかも最短で10分で国際送金が可能。
具体的には、送金時にはSBIレミットのウェブサイトで手続きをしてリファレンスナンバーを発行、コンビニなどから入金(銀行からでもOK)。
お金を受け取る時は、マネーグラム社の取り扱い店舗にて書類にリファレンスナンバーなどを書いて申請すればその場で現地通貨でお金を受け取れるっていう仕組み。
銀行口座不要っていうシステムがいいですね!仮想通貨(暗号通貨)との相性も良いかもしれません。
SBIレミット現在の手数料
SBIレミットの送金手数料は対象国によって様々ですが、送金金額によって区分わけされているようです。
手数料はSBIレミットさんのサイトから表をお借りします。
他社の国際送金サービスの手数料は?
SBIレミットの手数料が高いのか安いのか分からないので、国際送金サービスをやってる他社の手数料を調べてみました。
大手の銀行だと手数料だけで、他行あてで最低4,000円以上はかかるようです。同行だと2500円以上。プラス送金金額に対して0.05%の手数料がかかり、最低2500円かかるので・・
「海外留学中の息子へ仕送りで10万円送るわ」となった時、安くても7500円の手数料はかかるようですね。
他にもゆうちょ銀行は2500円+仲介手数料10ドル+1ドルにつき1円のマージンで4日以上かかり、シティバンクは4000円+マージン1ドルにつき1円、三菱UFJは6000円以上、みずほは7000円以上。
安いのはPaypal(ペイパル)で手数料無料で為替マージンが2.5%+40円でOKなこと。それでも10万円送金したら手数料は2500円以上かかる。そして現金引き出しには銀行口座が必要。
ということで、どうやらSBIレミットの国際送金手数料は他社と比較してもだいぶ安いようですな。
リップル・XRPの技術が絡んで来たら・・?
では、今のSBIレミットにリップルの技術とXRPが絡んできたらどうなるのか。北尾社長が「リップル!XRP!!」を連呼してますからねぇ・・。SBIレミットにリップルとXRPがさらに深く関わってくることは明白でしょう。
2017年6月30日には日本・タイ間でリアルタイム送金が可能になりましたし(ソース:日本-タイ王国間で初の分散台帳技術(DLT)を活用した送金サービス開始のお知らせ)
Rippleの技術を活用し、SBIレミットとタイ大手の民間銀行サイアム商業銀行間で実現しました!
SBI国際送金 手数料10分の1、ブロックチェーンで :日本経済新聞 https://t.co/uF4II2xCol— SBIホールディングス(株) (@sbigroup) 2017年6月30日
今まで2日かかってたのが、この新技術で送金から2~5秒で着金するそうです。
今の段階だとXRPは使っていないようですが、おそらく第2段階でXRPを使ってさらにコストを下げていくんじゃないかな?
私は仕組みはよく分からないのですが、リップルのILP(インターレジャープロトコル)を使うだけでもコスト削減ができて、XRPを使うとさらにコスト削減できるらしいので。
まだXRPを商用として利用できないのは、北尾社長が報告会で「急務だ」と言ってた国際会計基準が整っていないからじゃないかと。もしこの部分がクリアできれば、いったいどうなるのか。
国際送金手数料はさらに安くなって、10万円送金の区分でも手数料100円程度になるかもしれませんね。
そうなれば、他社の国際送金サービスのほとんどが吹っ飛ぶ可能性も考えられます。他社さん、今の状況にそうとう焦ってるだろうなぁ・・。
さてさて、これからどうなるのか。とりあえずリップルやXRPにとっては好材料ですし、SBIグループが国際送金サービス市場を一気に食おうとしているように思えます。
となると残るライバルはPaypalということになりますが、こちらもどう対抗してくるのか注目したいところです。
PayPalさんが先日リップルの技術を持っている人材を募集してましたしね。
リップル・XRPはまだまだホールド
ということで、XRPはしばらくホールドで良さそうですね。
送金サービスでリップルのXRPが使われるようになる段階まで進むことを心待ちにしています。
この状況でまさかXRPが今のままの価値では終わらないでしょう・・と思うのですが、皆様いかがでしょうか。
国際送金サービスがILPで止まって、XRPがぽしゃったらXRPが無価値になる展開もあるかもしれませんが、XRP全体の10%も保有してるSBIさんがそうはさせないだろう、と思いたい。
XRPホルダーさんに幸あれ。
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。