@マナです。投資・投機は自己責任で。
現在暗号通貨市場はバブル破綻で下落トレンド真っ最中ですね。
2018年の仮想通貨バブル破綻前後、どういう人達がどのように売っていたのか。
僕は今でもはっきりと覚えているので、今市場に残っている人たちへ向けて何かの参考になるかもしれないと思うので書いておきます。
相場強者は売るのが早く額も大きい
僕は2017年~2018年中旬までTwitterをよくチェックしていて、その中にいわゆる「相場強者」が4人いて特に注視していました。
この人たちは投資・相場経験が長く10年~20年。中には資産200億超えの人もいましたね。
当然、持っている資産が多いから、仮想通貨に突っ込んでいる金額も多い。ツイート見ていると、相場に対する嗅覚がとても鋭く、その人たちがトレードで動いたちょっと後に相場が大きく変動することも多かったです。
当時の僕は投資初心者のペーペーだったので、「経験者凄いな・・」とよく思っていたものです。
でも、もっと凄いのはバブル破綻前後の判断力と行動力でした。
彼らは相場の潮目が大きく変わりそう、または変わったと判断したら、その時のポジションを素早くばっさり切り落としました。
↑2017年~2018年の仮想通貨バブル時のグローバルチャートです。
バブルが終わったのが2018年1月8日でした。僕が注視している4人のうち、2人がこの日の2~3日前に全売りしています。
2人は「あまりに総楽観すぎる。脳内お花畑な人が多すぎ。全売り」とか「ゴミが!ゴミが騰がり過ぎてる!売りだ!!」と言っていました。
売ったのを知った時、バブル絶頂期で日々含み資産がうなぎ上りになって鼻息荒くしていたド素人の僕は
「仮想通貨はまだまだこれからなのに、なぜこんなところで売るんだ???さすがに判断ミスじゃないのか???」
と思っていました。
ですが、後になればなるほど、2人の判断が正しかった事を痛感します。今でも脱帽する思いですよ。
2018年1月8日時の仮想通貨時価総額は約90兆円、2018年末には15兆円まで萎んだので、天井からマイナス83%になったわけですから。
2人のうち1人は、「もう降りた方いいと思う」とツイートしていました。この人はTwitterでも優しかったですね。なぜか僕にはいろんな事を教えてくれました。(今でもとても感謝しています。ありがとうございました。)
もう1人は、全売りした後はTwitterで仮想通貨の話題をまったくしなくなり、tweetはすぐに他の話題に切り替わりました。
「ずいぶんドライな人だなぁ・・」と思ったのですが、一流の人は頭と気持ちの切り替えが早いのでしょうね。
(ちなみにこの人が資産200億超えです。本も書いてらっしゃるので、ご興味ある人はぜひ読んでみてください。)
相場強者3人目の売り
相場強者4人のうち1人が全売りしたのが1月14日でした。この人は「僕は次の押し目付近で売ろうかな」と言っていましたね。
相場強者4人目の売り
相場強者4人目が売ったのは、コインチェックでNEM(XEM)が盗まれたと発覚する前です。誰かが「コインチェックのXEMアドレスから大量のXEMが移動されている。コインチェックのアドレスが空っぽだ」と言ってて、仮想通貨民がざわざわしていました。
強者4人目、「この状況でこれだけヤバイ疑惑が出たらさすがに売るだろう」と潔くスッパーーンと全売りしていました。
他の経験者らは強気の罠時に全売り
その他、熟練のFXトレーダーや相場経験豊富な人達の多くが、2018年のゴールデンウィークでほぼ全売りしていましたね。
↑この辺です。特に材料無く騰がっていました。BCHがハードフォーク起こることくらい。トレーダーの一人が「強気の罠だと思うよ」と言ってたのを覚えています。
強気の罠とは、それまでの相場が強く一度大きく落ちた後、市場参加者がまだ強気であると錯覚して買い騰がり、その後急落する現象のことを言います。
最近の米国ハイグロース株でも同じ事が起きていましたね。強気の罠にかかった人達は、ほとんど損切をしたり、含み損が大きすぎることから株の塩漬けを決意した凍死家になっています。
今の暗号通貨市場でも、近いうちにどこかのタイミングで何度か強気の罠が起こると思います。
高騰し始めたとき「ほら見た事か!まだ暗号通貨バブルは終わっていないんだ!」というような事を言う人が増え、「まだしばらく下落が続くと思うよ」と言い続けている僕を批判する人も増えると思いますが、そこで買い向かった人は痛い目を見るとも思っています。
今後どうなるかに注目していきたいと思います。
僕が大きく売ったのは2018年6月
ちなみに相場弱者だった僕が売ったのは、2018年6月頃です。NEM(XEM)が220円から20円台になって途方に暮れていましたね。悲しみの5段階中、4段階目の「抑うつ」状態の毎日です。
「また少し相場が騰がるかも」と思うとなかなか売れないんです。握り続けて爆損していく状態を指した「”アホ”ールド」です。
「ちょっと前はこんなに含み益あったのに」「いや、これからまた騰がるはずだ。仮想通貨は凄い技術でこれからなんだから」という言葉を自分の中で繰り返してましたね。
日常生活では笑顔がめっきり減っていました。何もやる気が起きない。不眠。酷い有様です。「これじゃダメだ」と思って売ることを決意しました。売った後は少し泣きましたよ、ほんとに。他人事だと思って笑えるでしょ?でも当時の自分にとっては辛かったんです。
そしてその後は?
ほとんどの仮想通貨を売ってから少しずつ元気になっていきました。チャートを見る回数も大幅に減って、外の景色を見たりすることが増えました。元気になるにつれて、投資に関する勉強を貪るようにしていきました。
僕がNEMを売ってから5円迄下がっていきました。判断が遅い人ほど後に売っていたと思います。
2年後の現在のバブルでは一時30円~40円を回復しましたが、保有したままだったら2年の間のどこかで、僕は精神科のお世話になっていたかもしれません。
相場強者4人のその後
さて、相場強者の4人は全売りした後どうなったか。
「仮想通貨バブルでお金を増やして、次に儲かりそうな相場へ行った」です。仮想通貨の話題をまったくしなくなりましたね。一人は「仮想通貨関連のtweetする人は全てミュートしている」と言っていました。
そう、相場強者ってドライなんです。ドライだからこそ、マーケットで長く生き残って資産を増やしていけるんです。
バブル相場というのは、いろんなクラスタの人が一つの市場に一時的に群がって相場が高騰する現象です。
「ブロックチェーンは素晴らしい技術だ。それが認められてきているから相場も高騰しているんだ」と思う人もいるでしょう。僕はそれが正解だと思いますが、バブルの場合はそれが100%は当てはまらない。
だって、相場強者たちが「このマーケットは儲かりそうだ」と判断して大金突っ込んで一時的に相場に乗ってくるんですから。この記事で書いた通り、大相場が終わったらあっさりと資金を引き揚げていくんですね。
暗号通貨の未来、ブロックチェーンの素晴らしい技術を信じるのは良いことだと思いますが、相場というものはちょっと別ものなんです。特にバブル相場の場合は。
(ちなみに、暗号通貨どっぷり浸かっているクラスタでマーケットで長く生き残っているのは、ビットコインとイーサリアムマキシマリストの2つなので、今後も長く関わるならこの2つは外せません!)
昨日SNSをチェックしていたら未だに「バブルは終わっていません」「もうバブルは破綻したのでしょうか」とツイートしている人がいたのですが、現実を受け入れていないか見えていないと思うので、とても心配しています。
また、主に情報弱者にあがめられているインフルエンサーらが、この状況で「買い増し」「これからは暗号通貨で勝負した方が勝てる」と言って投資初心者を焚き付けるような行為は、「投資は自己責任」とはいえ、あまりに酷だと思います。言ってる本人に自覚が無いかもしれないですが。とはいえ、怖いね、人間って。
心配と怒りから話がそれました。
相場強者、ほんと凄いと思う。
さいごに、相場強者らが口をそろえて言ってた事があります。それは、
「失敗は早く認めて対処しないと、傷口は広がっていくよ」
【この記事で紹介した本】
「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」
このブログを書いている人

@マナです。貯金1000万円で2017年から仮想通貨(暗号通貨)売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。